ノバルティス ファーマ株式会社はスイスに拠点を持つノバルティスの医薬品部門の日本法人である。
設立は1997年で事業内容は医薬品の開発、輸入、製造、販売でヘルスケア全体を網羅している。
売上比率は医療用医薬品が約64%。ジェネリック医薬品は約17%で米国を中心に伸び率は高まっている。
コンシューマヘルスとワクチン診断事業も順調に売上が推移しており、変化する顧客ニーズに的確に対応している。
戦略的にはマス・マーケットに限らず新規治療機会の提供も考えているが新薬開発の長いスパンの新薬開発というハイリスクが製薬会社に重くのし掛かる。
加えて副作用に慎重な医療政策の影響を受け日本市場でのリターンは即時性が期待薄である。
このため同社では世界各地に開発・販売拠点を有するグローバル性を生かし世界マーケットを視野に安定した業績推移を続けている。
三谷氏は自社の企業文化に外資系の合理性と日本企業のマインドをブレンドした。
コンプライアンスやイノベーションをチームワークとうまく融合させ、しっかりと行動規範をつくった。
そこにはクライアントから信頼される高度なクオリティーやスピード等、リーダーとしての素養も加わる。
リーダーシップに必要なのは企業文化に基づく行動規範と高度なビジネススキルを持ち合わせること。
人材育成の枠組みは選抜、キャリア、トレーニング、評価であるが大切なのは選抜とキャリアと言う。
部署やポジショニングを替えながら多様なキャリアを与え、社長自らが社員と対話し、現場を知り、後継者に知識を教えていく環境を整えた。
リーダーと管理職の違いを明確化して両方を育てることも重要である。
先頭で組織を引っ張る者には後方支援人材の育成も欠かせない。彼らが継続的にチャレンジするマインドを大切にしているという。
人も会社も成長を止めないことがノバルティス ファーマの確固たる経営ビジョンだということが同社内には浸透している。