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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 戦略的人材マネジメント 03

急速に個別化する動機づけと報酬論


概要:
日本人社員は世界主要国のなかで最も仕事へのエンゲージ(のめり込む)度が低く、世界単位の経済変化に遅れを取っていることはいなめない。
グローバルに活躍できるリテンション(人材確保)を図ろうとするなら社員一人一人への対応が必要となる。
これまで日本では動機づけや報酬を一律に論じてきたが、個別化への要請は急速に強まりつつある。
今回はTowers Watsonが行った調査から得たデータに基づき、日本の現状や世界の動向に目を向けながら、
日本企業の人事施策が今後進むべき道について考える。
Towers Watsonの調査によると世界の主要国で最もエンゲージ度が高いのはスイスで78パーセントだ。
アメリカ65パーセント、中国48パーセントで日本は43パーセント。本格的にエンゲージしている人は5パーセントとも言われている。
控えめな日本人の性格を考慮しても低すぎる。

社員が求めているのはキャリア形成への配慮、報酬、エンパワーメント(参画への要求)上司のリーダーシップ、ストレス軽減などだ。
調査によって金銭よりも精神的な安定が重要だということが明らかになった。
日本人は特に経営者や上司とのコミュニケーションを取ることを願い、戦略や方向を明確に示してもらいたいと思っているのだが、
その原因として他国に比べ経営者が社員にメッセージを出すことが少ないことが考えられる。
経営者はITなども駆使して月に1度は社員とコミュニケーションを取る必要があろう。世界では社員一人一人の育成に力を入れるのは当然のことだが、
日本では新入社員研修以外には個別教育研修をしておらず、遅れをとっていることを自覚すべきだ。
直属の上司である管理者に対して社員は「仕事の成果に対する認知」については高く評価しているが「部下個々に対する成果と報酬の公正な配分決定」への評価は低い。
管理者が成果を評価していてもそれを報酬に反映できないところに問題があるので、人事部門がすべてを管理するのではなく、権限を各部門に委譲する必要がある。
グローバルな人材マネジメントでは戦略やビジョンの明示は当たり前で、報酬に差をつけることにあまり関心を集中させ過ぎず社員の能力やキャリア開発、リテンションを重視している。
日本でも年功序列から成果主義へと移行し報酬の計算を個別にするようになったが、今後は制度においても個別化すべきである。
社員の将来への不安を払拭し、一人一人のキャリア形成に配慮して成長実感を得られるように教育することで、個々の社員の会社帰属意識を高めることができるだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 急速に個別化する動機づけと報酬論
00: 00: 55 急速に個別化する動機づけと報酬論
00: 01: 30 講座内容
00: 02: 14 エンゲージと成果の相関
00: 04: 55 日本のエンゲージ度は?
00: 10: 11 リテンションを高める要因
00: 15: 02 リテンションに関する日本特有の課題
00: 19: 03 経営層からのコミュニケーション
00: 21: 34 経営層への期待
00: 24: 33 成長の実感
00: 30: 06 管理者のマネジメント力(トップ5)
00: 32: 23 管理者のマネジメント力(ワースト5)
00: 42: 01 日本における人材マネジメントの課題
00: 47: 04 グローバルにおける人材マネジメント
00: 50: 24 人材マネジメントで取り組むべきこと
00: 56: 10 人事人材領域の高度化
00: 58: 05 まとめ
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
タワーズワトソン ディレクター/株式会社ヒューマネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループを経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

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  アシスタント:徳山 麻耶

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