学生側は依然として安定志向やブランド志向が強く、企業側は優秀な人材を見極める方法論を知らないまま勘違い採用し、就職活動の歪みは多様化してきている。学生と企業が、もう一歩踏み込んで互いを知る努力をするべきなのだが、そのためには仲介者が必要になる。今回は「新産業・新事業を創造する側に挑戦するたくましい人材を増やす」ことを課題とし、人事採用支援を行っているスローガン株式会社の伊藤社長に、これからの就職活動の在り方を伺う。
日本の地盤沈下に危機意識を持った伊藤社長は、いまの若者にアントレプレナーシップ(起業家精神)やベンチャースピリットが不足していることに問題があると考え、2005年にスローガン(株)を創立した。スローガンのミッションは、若者の価値観・マインドを是正し、優秀な人ほど新産業・新事業創造に挑戦するムードを広く浸透させることで、新産業・新事業創造によって牽引される経済成長を実現し、世界に誇れる日本を再生することにある。同社では、都内の有力大学を中心に1学年5千名が利用する会員制サイト「GOOD FIND」を開設し、フリーペーパー『OB-OGガイドブック』を年2回3万部発行しており、自社のセミナールームでは無料でほぼ毎日セミナーを開催している。セミナーだけではなく、学生との個別面談で交流を深めている。学生に紹介する企業は伊藤社長と営業社員が足を運んで探し、その内実を知れば優秀な学生が行きたいと望むようなところを厳選している。セミナールームで就職説明会も実施しているが、その場合は経営者が自ら説明し、時間の制限を設けずに質疑応答を行う。企業と学生の情報を持っている伊藤社長や営業社員が、両者に対して納得がいくまで話を詰めていくと、大企業で内定を受けていた学生でもベンチャー企業を選ぶことも多くなり、就職活動の常識を覆すことは可能であることが分かってきた。経営力を身につけたい学生なら、成長フェーズにある組織や、経営者との距離が近い50人以下のベンチャー企業、大企業でも本店よりも支店のほうが有利である。社員を採用したい企業が注意しなければいけないのは、有能で成長するための努力を惜しまない人でも貢献する意欲が低い人は、結局伸びないということだ。今後は会社や社会に何ができるかを考える「貢献型ビジネスリーダー」となる人を採用するべきである。伊藤社長は、2010年4月からBBTキャストセンターで「逆算の自己分析講座」を担当しているので、こちらの講義も視聴いただきたい。
経営力を身につけたい学生なら、成長フェーズにある組織や、経営者との距離が近い50人以下のベンチャー企業、大企業でも本店よりも支店のほうが有利である。社員を採用したい企業が注意しなければいけないのは、有能で成長するための努力を惜しまない人でも貢献する意欲が低い人は、結局伸びないということだ。今後は会社や社会に何ができるかを考える「貢献型ビジネスリーダー」となる人を採用するべきである。伊藤社長は、2010年4月からBBTキャストセンターで「逆算の自己分析講座」を担当しているので、こちらの講義も視聴いただきたい。