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> 大前研一アワー04

【ダン・フィリプス氏対談】


概要:
<二ヶ国語>

ゲスト:モーニング・スター会長 ダン・フィリプス氏 (Morningstar, Inc. CEO Donald Phillips)

月刊誌"Fund Investor"を発行するモーニング・スター社は、ファンドの評価について、世界のリーダー的地位を築いています。今回、ソフトバンク社との提携により、日本への進出も決めました。会長ダン・フィリップ氏に、日本のファンド事情の変化を交えて、その背景を話して頂きます。また完全に客観的なものだとする、モーニング・スターによるファンド評価の独自性についても詳しく伺います。

●モーニング・スターについて

モーニング・スターは、債券の格付けをする月刊誌"FundInvestor"を発行する出版社です。1984年の設立以後、ファンドの評価においてリーダー的地位を確立。今回、日本のソフトバンク社との提携で、日本への進出を果たしました。

 

●日本に進出を決めた理由と背景は何ですか?

70年代のアメリカは、投資家がよりよい投資先を模索している状態でした。今の日本の経済状況もそれに大変よく似ていて、進出にはとてもよい機会だと思ったのです。日本でも投資信託が魅力的なものになってきた上、アメリカ式の年金システムの導入も検討されています。ここに株式市場の回復が加わるならば、日本の投資信託市場は、大きく発展するだろうと思うのです。

現在の日本では、投資家とファンドの売り手は、あまりよい関係と言えません。しかし、これは当時のアメリカも同じです。ところがテクノロジーの発展で、より多くの情報が投資家に行くようになると、そこに重要なパワーシフトが起こりました。それまでパワーはファンドの売り手にあり、情報は彼らに握られていましたが、以後、投資家の側も情報を持つようになり、今ではファンドの買い手にパワーが移ったのです。

我々の格付けは、本来個人投資家が対象です。機関投資家にもよく利用されていますが、個人投資家の利益をこそ優先しています。モーニング・スターは、ファンドの売り手ではなく、あくまで個人投資家のファンド選びを助けるためのものなのです。

 

●モーニング・スターの信頼性は、情報・資本関係での「独立」のはずですが、今回のソフトバンクとのように、他社と提携するのは初めてのことですか?

はい。個別商品では既にやっていますが、資本提携は初めてです。ただしこの場合も、独立性に影響を受けたくなかったので、決して運用会社との提携はしませんでした。ソフトバンクとの提携のメリットは彼らのテクノロジーです。

 

●ムーディーズやスタンダーズ&プアーズといった格付会社と競合になりませんか?

彼らと我々のビジネスは全く違うもので、競合はしません。彼らは債券の格付会社であり、債券を発行する会社の依頼により信用力を分析し、発行体から料金をとるのです。一方、我々は投資家側からのアプローチをとります。全てのファンドを評価しますが、運用会社から評価料金をとるわけではありません。我々は評価方法をできる限り公表しています。それにより、あくまで客観的にファン

講師紹介: 大前 研一(おおまえけんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼージャパン会長を経て現職。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の客員教授でもある。著書多数。

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