●モーニング・スターについて
モーニング・スターは、債券の格付けをする月刊誌"FundInvestor"を発行する出版社です。1984年の設立以後、ファンドの評価においてリーダー的地位を確立。今回、日本のソフトバンク社との提携で、日本への進出を果たしました。
●日本に進出を決めた理由と背景は何ですか?
70年代のアメリカは、投資家がよりよい投資先を模索している状態でした。今の日本の経済状況もそれに大変よく似ていて、進出にはとてもよい機会だと思ったのです。日本でも投資信託が魅力的なものになってきた上、アメリカ式の年金システムの導入も検討されています。ここに株式市場の回復が加わるならば、日本の投資信託市場は、大きく発展するだろうと思うのです。
現在の日本では、投資家とファンドの売り手は、あまりよい関係と言えません。しかし、これは当時のアメリカも同じです。ところがテクノロジーの発展で、より多くの情報が投資家に行くようになると、そこに重要なパワーシフトが起こりました。それまでパワーはファンドの売り手にあり、情報は彼らに握られていましたが、以後、投資家の側も情報を持つようになり、今ではファンドの買い手にパワーが移ったのです。
我々の格付けは、本来個人投資家が対象です。機関投資家にもよく利用されていますが、個人投資家の利益をこそ優先しています。モーニング・スターは、ファンドの売り手ではなく、あくまで個人投資家のファンド選びを助けるためのものなのです。
●モーニング・スターの信頼性は、情報・資本関係での「独立」のはずですが、今回のソフトバンクとのように、他社と提携するのは初めてのことですか?
はい。個別商品では既にやっていますが、資本提携は初めてです。ただしこの場合も、独立性に影響を受けたくなかったので、決して運用会社との提携はしませんでした。ソフトバンクとの提携のメリットは彼らのテクノロジーです。
●ムーディーズやスタンダーズ&プアーズといった格付会社と競合になりませんか?
彼らと我々のビジネスは全く違うもので、競合はしません。彼らは債券の格付会社であり、債券を発行する会社の依頼により信用力を分析し、発行体から料金をとるのです。一方、我々は投資家側からのアプローチをとります。全てのファンドを評価しますが、運用会社から評価料金をとるわけではありません。我々は評価方法をできる限り公表しています。それにより、あくまで客観的にファン