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BPUプロフェッショナル系 大前研一アワー > 大前研一アワー270

【向研会】世界一のシェアを持つ日本企業


概要:
日本経済が低迷を続け業績改善に苦しむ企業が多い中、世界市場で1位のシェアを持ちトップの座を守り続けている日本企業が存在する。
これらの企業は独自の技術を保有し、かつての世界市場を軒並み席巻した日本の鉄鋼、電機メーカーなどへ素材・部品を供給してきた。
納入先が海外のメーカーに取って代わられても、その地位は揺るぎなく、他の追随を許さない。
少子高齢化が進み富の創出能力が減少する今、日本の経営者が目指すべき事業の方向性を世界一のシェアを持つ企業に学ぶ。
かつて世界市場を独占し日本経済を先導してきた半導体および同製造装置産業は日米半導体協定をきっかけにシェアが低下したが、
それらのメーカーに素材部品を供給してきた日本企業は現在も世界トップシェアを堅持する。
日本メーカーはプリンター、カーナビなど事後的に部品間の組み合わせを調整しながら製造するアナログタイプの製品に強い。

例えば東洋炭素は手間・時間のかかる研究・技術開発を続け航空宇宙用の放電加工材、原子炉の炉心用材料などを製造し、
徹底したサポートで顧客からの信頼を得てシェアを獲得している。
熟練の職人による手作業にこだわる広島の白鳳堂は化粧筆がニューヨークのカリスマメーキャップアーティストに採用されたことで世界シェアの60%を獲得した。
歯科治療用のリーマを製造するマニーはターゲットをニッチ市場に特定し、自社の強みを発揮している。
ツール・ド・フランスなど世界大会の競技用自転車部品を提供する変速機のシマノは技術力と
リードユーザーへの導入実績を武器に世界的なブランドとして認知度を高め、シェアを拡大した。
日本企業は独自の技術を持つ白色LED、太陽電池など将来有望な業種への参入も可能。
高度水処理技術を有する東京都など主要都市水道局は設備建設から運営までを包含したシステムが提供できれば、世界進出も期待できる。

世界シェアトップを維持するためには、ローエンド製品の台頭、代替技術の登場、
標準化・規格・規制による締め付けなど、想定される脅威・リスクに対する対策を求められる。
時には日本企業が欧米企業・政府を巻き込んで業界規格の統一を主導することも必要だ。
不況にあえぐ日本の経営者たちは国際競争力の高い世界シェアトップの日本企業から、競争に勝ち残る方途を学ぶ必要がある。
自社の強みを明確にしフォーカスすべき事業分野を特定して最強のリードユーザーへ商品を売り込む。
さらに視野を広く持ってリスクに備えることができれば日本企業の多くは、また世界トップに返り咲ける。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 世界一のシェアを持つ日本企業
00: 06: 50 各国ハイテク製造業の総付加価値額のシェアの推移
00: 09: 36 日米経済摩擦の歴史
00: 10: 45 半導体の国籍別企業の売上高シェア 半導体製造装置の国籍別企業の売上高シェア
00: 11: 57 エレクトロニクス産業の世界生産に占める日本企業のシェア エレクトロニクス産業の日本企業の状況
00: 13: 41 最終製品における日本企業の世界シェアと市場規模
00: 15: 43 世界トップシェアを有する日本企業①
00: 19: 22 部材・装置における日本企業の世界シェアと市場規模
00: 20: 14 世界トップシェアを有する日本企業②
00: 21: 13 世界トップシェアを有する日本企業④
00: 21: 55 液晶パネルの構造(透過型TFT液晶の例)
00: 23: 19 各種HDD部材の世界シェア(自社向け含む、09年)
00: 24: 17 世界における白色LEDの応用製品別市場規模 白色LEDメーカーシェア
00: 25: 53 太陽電池モジュール構成図
00: 27: 02 リチウムイオン2次電池の市場規模推移
00: 27: 40 電機・機械各社の環境車向け基幹部品供給例
00: 28: 07 リチウムイオン電池の世界シェアの推移
00: 30: 05 リチウムイオン電池の主要4材料の企業別世界シェア
00: 32: 04 主要医療機器メーカーの売上高ランキング 主要医療機器の世界市場規模と各社シェア
00: 32: 46 製品・産業のライフサイクルの諸段階
00: 34: 48 時価総額と世界シェアの関係
00: 35: 59 日・米・アジアの製造業の強みと製品特性
00: 37: 16 製品(等方性黒鉛)の特徴
00: 38: 18 白鳳堂の化粧筆の主な製造工程
00: 39: 53 世界トップシェアの日本企業がとる、ニッチ市場のタイプ
00: 41: 04 【事例】マニー
00: 42: 57 世界のリードユーザーへのアプローチ
00: 44: 03 【事例】ヒロセ電機
00: 44: 59 企業に深く入り込む(イメージ)
00: 45: 41 世界トップシェアの日本企業にとっての今後の脅威・リスク
00: 46: 37 日本発製品の普及状況 日本企業の製品別世界市場シェアの推移
00: 47: 10 低価格製品の例
00: 49: 38 世界のカーナビ/PND市場規模 製品別のメーカーシェア
00: 51: 31 世界の水ビジネス市場規模 水ビジネスに関わる主な企業
00: 54: 05 アップル・コンピューターのiPod開発・製造
00: 55: 07 iPodに電子部品を供給する主なメーカー
00: 56: 18 世界トップシェア企業にとっての脅威と、想定される対抗策
00: 57: 13 世界トップシェアの日本企業から学ぶ点
00: 57: 54 日本の産業の国際競争力低下の悪循環
講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼージャパン会長を経て、現職。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の客員教授でもある。
著書多数。

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