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BPUプロフェッショナル系 大前研一アワー > 大前研一アワー263

【向研会】経済特区・地方自治体の自由度の現状と課題
~国際比較から見た日本への示唆~


概要:
現在、政治家が「道州制」の導入を挙げているが都道府県の合併というような“コスト削減”の発想でしかなく、
日本にとって重要課題である“経済のパイを大きくする”という発想が欠けている。
世界の趨勢を見ると納税者の税金を使わずに世界中に余っている富(カネ・人・企業・情報など)を如何に呼び込むかという発想をしている。
日本は統治機構を道州制へと移行して各道州が投資家から見て魅力的な特色のあるビジョンを打ち出していく必要がある。
今後、日本は長期衰退傾向にあり「国家」は世界中から繁栄と富(カネ・人・企業・情報など)を呼び込む為の
仕掛けを構築しなければならない。
「道州制」は地方が立法権や徴税権などの裁量を持った上で世界中から富を呼び込むことができる。
その為、現在の中央集権型の統治機構を変える必要がある。

現在、世界の主要国で中央集権が強い国家は日本とロシアだけである。
中国が共産主義から脱して繁栄したのは「地方自治」を進めたからである。
例えば
①経済成長が2年連続7%下回った場合
②腐敗が摘発できない場合
③暴動が行った場合、その省の市長は自動的にクビになる仕組みが構築されている。
その代わり軍事関係以外の権限は市長に委譲されている。
これはルールがはっきりしている事業部制の組織と言える。
企業でも機能別組織が続けば部門間対立が起こり、事業部制に移行してそれぞれに責任を持たせている。
国も企業と同じである。日本の縦割り型官僚は国の為ではなく組織の為に働くという問題を抱えており
現在の中央集権である全国一律支配を改める必要がある。

小泉内閣時代に導入した「構造改革特区」は中央政府の権限を委譲しただけの「地方分権」であり、
地方が自由に政策を立案し実行できる「地方自治」には繋がっていない。
世界で繁栄している地域は小国か連邦制度で、自由に経済活動ができる権限を持つ「州」レベルの経済規模である。
各地域が「地域国家」として外資企業など世界中から資金を呼び込んでいる。
日本は統治機構を道州制へと移行することで各道州がそれぞれ特色ある発展のビジョンを描くことができ、
日本の進むべき道を複数見出すことができる。
道州制を導入するには時間を掛けて議論するのではなく
「知事の連合体を作って道州制を行える政治家を送り込む(知事連合)」
「政権を取った時に道州制を一気に導入する」という2つのクーデターで実行するしかない。
これらが着地するには15年掛かるだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 経済特区・地方自治体の自由度の状況と課題
00: 02: 38 1.なぜ地方自治体の自由度を高める必要があるのか?
00: 07: 39 2.なぜ道州制が必要なのか?①
00: 09: 31 2.なぜ道州制が必要なのか?②
00: 11: 05 2.なぜ道州制が必要なのか?③
00: 12: 27 2.なぜ道州制が必要なのか?④
00: 13: 36 2.なぜ道州制が必要なのか?⑤
00: 15: 43 2.なぜ道州制が必要なのか?⑥
00: 16: 55 2.なぜ道州制が必要なのか?⑧
00: 20: 02 3.中央集権の仕組み①
00: 20: 34 3.中央集権の仕組み②
00: 20: 51 3.中央集権の仕組み③
00: 21: 12 3.中央集権の仕組み④
00: 22: 47 4.中央集権の弊害①
00: 24: 20 4.中央集権の弊害②
00: 27: 58 4.中央集権の弊害③
00: 29: 51 5.日本の特区・地方分権の問題点①
00: 31: 22 5.日本の特区・地方分権の問題点②
00: 32: 58 5.日本の特区・地方分権の問題点③
00: 35: 02 6.世界の地方自治・統治機構①
00: 35: 53 6.世界の地方自治・統治機構②
00: 37: 36 6.世界の地方自治・統治機構③
00: 38: 21 6.世界の地方自治・統治機構④
00: 39: 41 7.世界の経済特区①
00: 40: 15 7.世界の経済特区②
00: 42: 25 7.世界の経済特区③
00: 45: 34 8.世界の反映する地域・産業クラスター①
00: 46: 41 8.世界の反映する地域・産業クラスター②
00: 49: 01 <参考>アジア系企業が出資した主な観光施設
00: 50: 37 9.道州制のモデルケース(済州島)①
00: 51: 57 9.道州制のモデルケース(済州島)②
00: 52: 57 9.道州制のモデルケース(済州島)③
00: 53: 40 10.日本の道州制の姿①
00: 55: 01 10.日本の道州制の姿②
00: 55: 49 10.日本の道州制の姿③
00: 56: 41 10.日本の道州制の姿④
00: 56: 56 10.日本の道州制の姿④
00: 57: 51 まとめ
講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼージャパン会長を経て、現職。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の客員教授でもある。
著書多数。

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