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コンサルティングLIVEマーケティング編:田中洋 > コンサルティングLIVEマーケティング編63:田中洋

【ブランド戦略03】
SHISEIDOのブランド価値創造戦略
ゲスト:酒井剛氏(株式会社資生堂ブランドエクイティー管理室長)


概要:
日本企業における「ブランド」に対する真摯な取り組みは、 まだ始まったばかりと言えますが、そんな中で先駆的な ブランド戦略を立案し実践している企業のひとつに「資生 堂」があります。今回は、その具体的事例として「資生堂」 を取り上げ、ブランド価値の創造戦略とはどのようなもの か、またその背景などについて考えます。

●資生堂の歴史;資生堂とはどのような企業か?

銀座の一画に、漢方の要調剤薬局を開いたのがルーツです。今年で128年目を迎え、現在は75%が化粧品の売上となっています。1937年に「花椿会」を発足して、顧客の組織化とチェーン店化を目指しました。

 

●資生堂の海外展開

アメリカ本土市場での苦労

日本では「資生堂」というブランドでの信頼感があり、黙っていても売上は伸びました。その勢いで、ハワイ・台湾への進出は成功しましたが、アメリカ本土では、チャネル上での苦労が生じました 。「資生堂」と言っても米国民にはわからず、その結果、そこでは、他社の商品との差別化のうえで、一つ一つの商品で勝負することを余儀なくされました。

・ヨーロッパ市場での取り組み

イタリアに続いて80年にフランスへ進出しました。スキンケアを中心に、別会社としてスタートしました。Za、5S などの海外ブランドを主に、各地域の文化に根づいたビジネスを展開し、現在では世界4位の化粧品メーカーとなっています。

 

●資生堂のブランド戦略1;どんなブランドがあるか?

プロダクトブランドとしては、主なもので200種ぐらいあります。カウンセリングしながら販売しているものが100種、顧客が店頭でセルフセレクションとして選ぶものが50種、スーパーマイルドやトイレタリー商品として50種あります。今後は、プレステージ化粧品のみにブランドを限定しよ うと考えています。

 

●資生堂のブランド戦略2;現在のブランド管理の組織とは? 

・海外と国内の区分は?

国内は3つの事業部で運営しています。これまで海外では戦略が違っていましたが、これからは国内との統一感を持たせるような展開にしていこうと考えており、海外では今後、コスメティックだけに限定し、それに併せて国内での戦略も図っていこうと思っています。また、機能別組織だったものを、 ブランド毎に一つの組織とする「プロジェクトブランドユニット」制をとりました。一つのブランドを、作ってから提示するまでを、その固有ブランドでの一つの流れとしてユニットを組み、販売以外は一緒にする方法です。それに併せて、海外の部署も国内でのひとつの部門扱いとして統一し、商品も別立てせず、国内の商品を海外に持っていこうという路線をとっています。

 

講師紹介: 田中 洋(たなか ひろし)
中央大学大学院ビジネススクール 教授
電通マーケティングディレクター、法政大学経営学部教授、コロンビア大学ビジネススクールフェローなどを経て現職。
マーケティング戦略論、ブランド戦略論、消費者行動論専攻。GEなど多くのグローバル企業で研修講師・アドバイザーを務める。日本におけるブランド戦略の権威の一人として、近年その発言が注目されている。

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  アシスタント:松野 芳子

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