宮治氏は1978年神奈川県藤沢市生まれ。2001年慶應義塾大学卒業後株式会社パソナに入社、同社在籍中の2003年に一新塾第13期生として入塾。
起業の準備期間を経て2005年パソナ退社と同時に家業の養豚業を継承し2006年に株式会社みやじ豚を設立。
代表取締役社長に就任し現在に至る。みやじ豚は血統・えさ・環境・健康に留意してとことん味にこだわった情熱を持って生産される。
毎月同社主催で開催されるバーベキューで食べる誰もがそのおいしさを認めると氏は語る。
BBQに行ってみやじ豚の味と思いを確かめ知人やレストランのシェフなどに口コミを広げるBBQマーケティングを展開。
特別な宣伝費用を掛けることなく新規顧客が増えている。
宮治氏は2009年にNPO法人「農家のこせがれネットワーク」を設立し代表理事CEOを務める。
このNPOでは東京六本木にある農業実験レストラン「六本木農園」をテストマーケットにして、こせがれが農業で成功できるイメージの形成に尽力する。
毎週土曜日にアークヒルズでマルシェ(市場)を開催するなど、すべての関係者(ステークホルダー)が六本木をプラットフォームとして活用し農業を再生する足掛かりを模索する。
設立1年のNPOでありながら天日干しイチゴ生産者の八木岡さんなど家業を継ぎ実績を上げているこせがれも出現。
その将来性が各種メディアに取り上げられ地域振興の活動も手掛けるなど急激にその勢力を拡大しつつある。
さらには農家自らの声を都会の生活者へ発信する「丸の内朝大学 農業クラス」を主催しネットワークの支持者拡大をもくろむ。
営農者の高齢化など多くの問題を抱える第一次産業ではあるが農家のこせがれに限らず農業に関心のある若者たちのネットワークが広がれば、
日本の農業が稼げる産業に転進する力に発展していくことだろう。
宮治氏が起業された経緯、仕事への価値観などが書かれている『湘南の風に吹かれて豚を売る』(かんき出版)も参考にされたい。