映画少年でもあった杉本氏は早稲田大学で出版のサークルに所属。最初は出版社志望であったがビジネスモデルの面白さに引かれ
リクルートに就職する。杉本氏は多くのリクルート出身者のように最初から起業家志向が強かった訳ではない。
仕事で調査会社を利用することが多くインターネットを利用すればもっと早く、安く出来る筈だと考えるようになりインターネット調査会社の起業を決意する。2000年にリクルートの仲間5人と会社を設立、自動インターネットリサーチシステム(AIRs)の開発を終え営業を開始した。
会社設立後、ITバブルが弾けVC等からの資金調達には苦労したが何とかそれも乗り切り2004年には東証マザーズ、2005年には東証一部へ上場。
同年にアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー Japan2005 日本代表受賞までするが、創業者が居座るのは健全ではない、新しい人材を育成すべきとの考えから
杉本氏は翌年に代表を退いてしまう。
マクロミルは広告代理店やメーカー等の3,500社以上のクライアントからの調査依頼を自ら持つ90万人のマクロミルモニタや12万人の医師パネル
海外調査パネルを対象に、インターネットを利用して調査を行う。AIRsが分類や分析を行い、郵送や電話、対面調査といった従来の方法よりも、
格段に早く、低コストで調査結果を届ける。現在、ネットリサーチは日本で最もメジャーな調査手法になっており、約35%のシェアを占めている。杉本氏は成功の鍵として、希望を持っていること、儲かっていること、成長していることの3つを挙げる。順調に業績を伸ばしてきたマクロミルも、昨年度初めての減益決算となった。杉本氏は自らが思うマクロミルの方向性実現のため、再び代表に復帰、今後は既存事業に加え、海外展開とデータベース販売という新規事業に力を入れる。座右の銘は「人生一度きり」、悔いの無い様、自分しかできないことをやって皆さんに恩返しをしたいと語る。