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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ522:高橋俊介

日本人の仕事観とキャリア教育(3)
~日本と世界のキャリア教育~
ゲスト:小杉礼子氏(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 人材育成部門統括研究員)


概要:
シリーズではこれまで、仕事観形成の歴史的背景と日本の仕事観の現状とキャリア教育について解説しました。
最終回の今回は日本と世界のキャリア教育の相違点と、そこから導き出せる日本のキャリア教育の課題について考察致します。
講義の内容は、第一に若者を取り巻く就業状況の変化について取り上げます。
その後、就業支援やキャリア教育について世界との比較を実施した上で日本のキャリア教育の課題を考えていきます。
世間では「ニートが増えた」という論調が目立ちます。
しかし、未就業卒業率の推移を見てみると新規学卒の求人倍率の変動と相関していることが分かります。
つまり今日のニート増加は決してやる気の無い若者が増えているのではなく、景気後退による求人倍率の低下に原因があります。
またニートは増えているだけでなく固定化する傾向があります。
卒業直後に正社員になるきっかけを失ってしまうと次のチャンスが無い状態が続くのである。

高卒の就職システムは90年代まで「落とさない採用試験」を前提としていました。
すなわち学校側の調整により生徒が応募先1社を絞り、約7割の生徒がこの応募先に就職を決める仕組みであった。
この調整段階において、学校の成績と出席が大きく影響していたため、規律の点でも大きな意味があった。
しかし、最近では最初の応募先の採用比率は4割を切っています。
学校の言うことを聞いても就職出来ず、生徒のやる気を削ぐ原因になっています。

90年代初頭まで日本の学校による就職斡旋システムと並び、
ベストプラクティスとされていたのがドイツのデュアルシステムです。
これは企業と学校が共同でOJTやOff-JTを実施し、キャリア教育を行うシステムです。
しかし早期に職業を分化するこのドイツのシステムも、産業構造の変化や技術革新への対応について行けない問題に直面してしまった。
現在、米・英・スウェーデンなどの先進諸国では、
義務教育修了までに
  「働くことについて学ぶ(経済・産業の仕組み等)」、
  「働くために学ぶ(スキル習得)」、
  「働くことを通して学ぶ(現場の必要性から学問を学ぶ)」
という取り組みを始めています。

日本においても社会的自立・職業的自立に向けて必要な知識、技能、態度を育む教育へ徐々に変化してきています。
自立に向けたエンパワーが教育の柱なのです。
今日の日本においては、新しい環境に適応したSchool to Workの仕組みが求められています。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 日本人の仕事観とキャリア教育 第3回:日本と世界のキャリア教育
00: 00: 47 日本人の仕事観とキャリア教育
00: 02: 16 小杉礼子氏 プロファイル
00: 03: 18 日本人の仕事観とキャリア教育 第3回:日本と世界のキャリア教育
00: 03: 26 今日の流れ
00: 04: 44 完全失業率(年齢段階別)の推移
00: 06: 17 15~24歳層の非典型雇用者比率の推移
00: 08: 08 20~24歳層(在学中を除く)の正社員比率
00: 10: 44 年齢段階別 非求職無業者(ニート)数の推移
00: 14: 56 新規学卒求人と学卒無業(未就職卒業)率の推移
00: 16: 18 若者を取り巻く就業状況の変化
00: 17: 26 新規学卒労働市場と一般労働市場
00: 20: 55 高卒就職システムの特徴
00: 25: 56 生まれ年別新規学卒就職者比率とその後の正社員率
00: 28: 45 「学校から職業への移行」の変化とキャリア教育の導入
00: 30: 04 若者自立・挑戦プラン
00: 35: 19 15~24歳層の完全失業率の国際比較
00: 37: 54 国際比較の視点からの高卒就職システムとキャリア教育(1)
00: 44: 28 国際比較の視点からの高卒就職システムとキャリア教育(2)
00: 47: 27 アメリカ・イギリス・ドイツ・スウェーデンのキャリア教育・就業支援の研究から(1)
00: 52: 56 アメリカ・イギリス・ドイツ・スウェーデンのキャリア教育・就業支援の研究から(2)
00: 54: 41 諸外国のキャリア教育・就業支援
00: 55: 50 わが国におけるキャリア教育の課題
00: 58: 04 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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