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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ519:高橋俊介

日本人の仕事観とキャリア教育(2)
~日本の仕事観の現状とキャリア教育~


概要:
シリーズ2回目の今回は、日本における仕事観の現状とキャリア教育について考察していきます。
ピラミッド組織と序列キャリアの崩壊により仕事観は変遷し、選択肢と情報の増加について行けない現代人は意志決定ができず、逆に焦って経済的自立困難になるなど多くの問題を抱えるようになった。
これに併せ目的合理的なキャリア教育が活性化していますが、それでも「就職対策」の域を超えないものが多く課題は多い。
経済が高度に成長した国ではプロテスタンティズムや儒教、富国強兵など経済成長に適合した仕事観が人々の生活に刷り込まれてきた。
しかし今日の日本では過去の仕事観はもはや通用しない。
最大の原因はピラミッド組織の崩壊といえる。ピラミッド組織とは、分業と序列による予定調和的計画管理の組織であり、
ここから「上司は偉い」という序列の価値観化と上昇志向というキャリアモチベーションが生み出された。

しかしオイルショックとバブル崩壊、少子高齢化によるポスト不足で単線序列モチベーションモデルは崩壊、
役職を増やす等の小手先の複線化が行われたが、これも効果は薄かった。
また、物理的豊かさが達成され欠乏動機から精神的心理的豊かさへと人々の指向が移る中、
90年代後半の大企業のリストラや破綻、年齢構成ピラミッドの逆転などにより終身雇用は事実上崩壊した。

豊かになりたいという物理的欠乏動機と序列価値観による上昇志向動機による労働観が崩壊し、世の中は選択肢の多い時代へと突入した。
結婚や社会的ステータスへのプレッシャーが減少する一方、
選択肢と情報の増加について行けず意志決定ができずに経済的自立が困難になる若者が増えるなど別の問題も出てきている。

こうした中、仕事の中身に興味を持たせ、将来の目標職種を定め、逆算して
目的合理的に勉強や進学を計画させるキャリア教育が増えてきている。
しかし、子供にイメージできる職種や人気の職種が限られていること。
また将来の仕事に必要な勉強や資質はそれほど簡単には分からないし、際限なく自分に向いている仕事を探し続け、
いつまでも社会に出られないといった課題も出てきている。
増加するキャリア教育は、まだ「就職対策」の枠を超えないものが多い。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 日本人の仕事観とキャリア教育 第2回:日本の仕事観の現状とキャリア教育
00: 00: 49 日本人の仕事観とキャリア教育
00: 04: 03 日本人の仕事観とキャリア教育 第2回:日本の仕事観の現状とキャリア教育
00: 04: 08 今日の流れ
00: 06: 20 ピラミッド組織と序列
00: 16: 03 日本の高度成長期の組織の強さ
00: 27: 03 バブル崩壊による求心力の弱体化
00: 36: 12 組織序列キャリアの崩壊
00: 40: 16 選択肢の多い時代
00: 48: 09 キャリア教育の目的の多様性
00: 54: 39 目的合理的キャリア教育の課題
00: 59: 31 参考文献
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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