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BPUプロフェッショナル系 経営戦略 > クラウドの中で多彩に湧き上がる集合知の活用04

企業内のソーシャルネットワーキングはなぜ必要か(3)
ゲスト:槻木清隆氏(株式会社損害保険ジャパン IT企画部企画グループ 課長)


概要:
社内ソーシャルネットワーキングシステム(SNS)は、本音で語り合えるコミュニティーによって社員相互の信頼関係を醸成する。
「わが社意識」を再認識させる日本型人材育成ツールとして、会社への帰属意識が希薄になった多数の企業から注目を浴びる。
SNS活用企業紹介の最終回は、損害保険ジャパンの槻木氏をお招きし、クラウドこそが持つ倫理観形成機能を存分に活用し、
コーポレート・ガバナンス順守の一助として企業を支えているSNS「社員いきいきコミュニティ」を紹介する。
損害保険ジャパンは、
営業と事故調査対応が業務中心の損害保険会社で、1888(明治21)年創業以来120年を越える歴史を持つ。
約1万7千人(2009年7月)の社員を抱える同社は、社内情報の蓄積量増加に反比例して情報利用システムの非効率化が顕在化したため、
2005年4月から全社的プロジェクトチームを立ち上げ、情報の効率的運用に向けた取り組みを開始した。

チームは、インターネットSNSの草分け「mixi」での実体験を基に、新人・若手コミュニティー、女性いきいきコミュニティーなど、
マーブル戦略と称した多種多彩なコミュニティーを社内で実験し、2006年11月、自社オリジナルの「社員いきいきコミュニティ」の運用を開始し、現在は登録人数2千名を超える。

損害保険ジャパンのSNSは、
  ①情報と伝達、
  ②プロフェッショナル化、
  ③緩やかな統制環境を目的に、
参加者の日記と50個のコミュニティーで構成され、人事評価者を除く社員がハンドルネーム(匿名)で参加する。
SNSのルールは「経営理念・行動指針に外れる行為をしない」ことだけで、発言者の氏名は、経営・役員へも明かさない。
参加者の信頼を得て、どんな社員でも意見が言える場に成長した。

新しいものを生み出す力は「多様性(ダイバーシティ)」の中にある。
企業内SNSは、成功すれば仲良しクラブになり同質化が進む。
そのために、運営者は、時には過激な発言をして参加者のコミュニケーションに関与するなど、コンシェルジュの役割を担う。
社員は、企業内SNSを基に新しいアイデアを創出したり、知識を共有したりする。
SNS参加者は、気軽に話し合えるコミュニティーの中で緩やかな規範を築き、モラルに反した問題を初期段階から相互間で解決していく。
その活動が、内部統制を柔らかいかたちで補完する。
損害保険ジャパンの「社員いきいきコミュニティ」は、組織内の信頼を重視する日本的経営を再構築する方向性を示唆する事例として大変興味深い。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 企業内のソーシャルネットワーキングはなぜ必要か(3)
00: 03: 07 SNS開設の経緯
00: 04: 25 マーブル戦略
00: 05: 27 SNS導入の背景
00: 06: 37 損保ジャパン再生プラン
00: 08: 09 SNS開設の狙い
00: 11: 11 利用状況
00: 13: 36 特徴
00: 14: 54 匿名コミュニティ
00: 17: 43 事例紹介:「2007東郷青児カレンダー在庫ありませんか?」(1/2)
00: 18: 24 事例紹介:「2007東郷青児カレンダー在庫ありませんか?」(2/2)
00: 19: 48 事例紹介:社長メッセージに対するアンケート
00: 21: 09 事例紹介:現場発案のツールが全社共通ツールへ
00: 27: 53 事例紹介:内部統制
00: 30: 41 何が実現したか(1/3)
00: 33: 39 何が実現したか(2/3)
00: 34: 22 何が実現したか(3/3)
00: 36: 56 運営のポイント(1/3)
00: 38: 36 運営のポイント(2/3)
00: 46: 43 運営のポイント(3/3)
00: 52: 37 今後の課題
講師紹介: 山崎 秀夫(やまざき ひでお)
株式会社野村総合研究所 上席研究員

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  アシスタント:植村 智子

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