ビジネスデザインを構成する④書体・コピースタイル(言い回し)やネーミング(Typography)は、
自社の姿・様式を一つの文字に凝縮したものであり、NIKEのタグライン「JUST DO IT」に代表されるように、一貫していた方が企業のアイデンティティーが明確になる。
また、商品名で用途がすぐにわかるキッチン用品、車種のコンセプトに合致したトヨタの車名、
名称を付けずに車を記号で呼ぶことによって企業名のブランド化に成功しているベンツ、
BMWなど、ネーミングの手法は企業によって異なるが、
自企業のコンセプトに合致した戦略を一貫して採用している。
⑤形状(Shape & Texture)は、デコルテライン(鎖骨のライン)・肩のラインをイメージした形(シェイプ)で統一されたニベアの商品のように、
顧客が見つけやすくなるためだけではなく、再び訪れた顧客が再発見を容易にするためにも重要である。
例えば一般的なワイン瓶は、形による差別がなされていないため、リピートしようにも銘柄が思い出せないことが多い。
顧客のストレスを和らげるためにデザインを活用することも、自社と顧客の結び付きを強めるためには重要となる。
Jack Daniel’sの酒瓶デザインは、円形の酒瓶しかなかった時代に独特の角瓶にすることで顧客の注目を集め、
事業を大きく発展させた。
時代とともに顧客のニーズは変化している。
自分たちが決めたデザインに固執するのではなく、大胆にブレークスルーを行って変化を付けていくことも時には必要となる。
そもそも自分たちは何者かをしっかりと基礎に置いたうえで、デザインを進化させることは、アイデンティティーをより明確にする深化にもつながる。
デザインマネジメントとは、デザインを運営していくうえで自社の持っているデザイン力を時流に合わせてかじを取っていくことである。
経営の一環としてビジネスパーソン自らがデザインマネジメントに真剣に取り組んでいけば、事業本体とビジネスデザインは相乗効果をもたらす。