ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ506:高橋俊介

戦略的「愛社精神」のススメ
ゲスト:豊田義博氏(株式会社リクルートワークス研究所 主任研究員)


概要:
1990年代後半になり終身雇用制が崩れると、愛社精神は不要だとまで言われるようになった。コミュニティーの豊かさも誇りだった日本企業崩壊の危機も叫ばれるようになり、見直しの気運が高まってきている。
元に戻すだけでは現状に合わないので、新たな「愛社精神」を探求しなければいけない。
個人が自分の職業に誇りを持ちプロフェッショナルになるということと、所属する組織と一体感を持つということをいかにして融合するのか。
豊田氏に新時代の愛社精神のあるべき姿を語っていただく。
豊田氏は、愛社精神を「恋社精神」、「奉社精神」、「愛社精神」の3つに分類している。

「恋社精神」は、会社のイメージに憧れるものなので現実を知ると気持ちが冷めてしまうことが多い。
「奉社精神」は、会社に奉仕しようとするものだが見返りがなくなると忠誠心を失ってしまう。
「愛社精神」は、企業が社員を育成することに対し社員が成長の場が与えられたことに恩義を感じて後輩を支援する方向にはたらくものだ。
これこそが今後重要になってくる愛社精神だと、豊田氏は語る。

かつて日本の企業は情緒的にも強く結びついた集団だったが、バブル崩壊後に会社を取り巻く外部環境が変化し、
成果主義が採用されリストラが一般化した結果、社員の雇用不安が増大し、働く意欲や会社への信頼感が失われていった。
失われた信頼関係を修復するキーポイントは愛社精神だと、豊田氏は考える。

職場の人間関係を強固にする要因はコミュニケーションの総量にある。
特に職場での上司や同僚との1対1の対話が充実しているほど愛社精神は喚起されるため、リーダーが担う役割は大きい。
上司が何を部下に求め、何を引き出すかが重要だ。

豊田氏は、「上司」という言葉を「情師」に替えて用いる。
「情師」は部下に良い仕事をさせることに徹する。
「情師」になるためのポイントは次の6つ。
  1.自分が主人公なのだという意識を抱かせる。
  2.「顧客が何を求めているのか」を問いかけ、自身の想いを繰り返し語る。
  3.仕事の「型」を作る支援を行なう。
  4.対話型コミュニケーションを重視する。
  5.恋社精神を愛社精神へとソフト・ランディングさせる。
  6.「上司」という言葉を消す。

愛社精神は自然醸成されるものではない。
上司が命令して従順な社員を育成するという方式では奉社精神は生まれても愛社精神にまで育たない。
情師が社員一人一人の能力を伸ばし人格の成熟を図ることで、社員の愛社精神を醸成していくことも、
現状打開の一つの道となるのではないだろうか。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 タイトル
00: 00: 59 豊田義博氏プロファイル
00: 01: 53 書籍『戦略的「愛社精神」のススメ』
00: 03: 43 本日のテーマ
00: 03: 49 今日の流れ
00: 05: 12 愛社精神の歴史
00: 12: 15 愛の3概念
00: 14: 51 3つの精神の比較
00: 16: 19 恋社精神
00: 19: 16 奉社精神
00: 24: 23 愛社精神
00: 27: 24 問題意識1
00: 29: 10 問題意識2
00: 35: 39 「会社との一体感」の形成
00: 37: 15 「会社との一体感」と「想い」-恋社精神
00: 38: 06 「会社との一体感」と「想い」-奉社精神
00: 38: 50 「会社との一体感」と「想い」-愛社精神
00: 39: 36 3つの精神の形成~お見合いコース~
00: 42: 25 3つの精神の形成~大恋愛成就コース~
00: 44: 16 会社における8つのタイプ
00: 45: 00 愛社型
00: 45: 17 仕事OK型
00: 45: 37 奉社型
00: 46: 06 恋社型
00: 46: 26 ぶら下がり型
00: 46: 57 平均点型
00: 47: 12 仕事不満型
00: 49: 37 不良社員型
00: 50: 58 会社における8つのタイプ
00: 53: 44 会社を活性化させる「愛」の処方箋
00: 58: 43 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

『高橋 俊介』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:岩崎 里衣

Copyright(c)