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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ505:高橋俊介

「働きがいのある会社」とは何か
ゲスト:斎藤智文氏(Great Place to Work Institute Japan シニアアドバイザー)


概要:
業績が良い会社は世の中に数多くある。
しかし、従業員にとって「働きがいがある会社」とはどういった会社なのか。
米国では約25年前からこの調査が行われ、1998年からはフォーチュン誌でランキング掲載も行われている。
日本でも2007年に第1回目の調査が行われ、これまでに3回の調査が実施された。
今回はベストカンパニーランキングと近年の動向を見ながら、
「働きがいがある会社」とはどういった会社なのかを考えていく。
米国における「働きがいがある会社」調査は約25年前にスタートし、そのランキングは1998年からフォーチュン誌で掲載されている。
この調査は理論先行ではなく、膨大なインタビューデータを基に帰納的アプローチで開発されたものである。

日本で調査が始まったのは2007年から。
ここでは企業に勤める従業員に対し、「会社への帰属意識と仕事への熱意」を調査しているが、日本の値は対象13ヶ国の中で最下位であった。

帰属意識と仕事への熱意が高い人はわずか9%で、米国の30%に遠く及ばない。
また、帰属意識が全く無いという人が24%も存在している。
これは従来の日本企業に対する定説を覆す結果であり、大変興味深い。
なお、働きがいを従業員の満足度と勘違いされるケースも多いが、これは別物である。
働きやすさだけを向上し、従業員の満足度を高めても結局は業績に繋がっていかない。
働きがいを醸成し、企業の業績に繋げていく考え方が重要になる。

元来、「働きがいがある会社」とは、
福利厚生や雇用が安定し、昇進チャンスのある会社だという仮説があった。
しかし、数多くのインタビューを重ねる中でどうもそうではなく、
会社や経営者への「信頼」、自分の仕事への「誇り」、そして一緒に働いている仲間との「連帯感」の3つから説明できることが分かってきた。
この中でも最も大切なのはマネジメントとの信頼関係であり、これは信用・尊敬・公正の3つから構成されている。

「働きがいがある会社」を調査するGreat Place to Workの活動は、
企業の悪い所を直すアプローチではなく、「強み」をテコに組織を改革することが最も有効な道であることを実証している。
この調査を通じ、自社の強みを発見し、そこを伸ばしていくことで改革が進んでいく。
弱い部分は「成長の機会」と前向きに認識し、これも徐々に改善していくことで、企業は「働きがいがある会社」へと変貌していくのである。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 タイトル
00: 01: 04 斎藤智文氏プロファイル
00: 02: 21 書籍「働きがいのある会社-日本におけるベスト25」
00: 03: 31 本日のテーマ
00: 03: 37 今日の流れ
00: 04: 11 Great Place to Work Instituteの使命
00: 04: 51 2009フォーチュンベスト100の上位25社
00: 05: 36 12回連続(1998~2009)「フォーチュンベスト100」に入っている企業は13社
00: 08: 18 「日経ビジネス」2007年2月19号 10ページの第2特集
00: 08: 26 第1回「働きがいのある会社」20社
00: 09: 00 「日経ビジネス」2008年1月28日号 10ページの特集
00: 09: 03 第2回「働きがいのある会社」25社
00: 09: 35 第3回「働きがいのある会社」25社
00: 10: 19 ギャラップの調査結果
00: 12: 19 社会経済生産性本部2007年版「産業人メンタルヘルス白書」
00: 13: 13 「満足度」+「働きがい」が重要
00: 15: 05 「仕事のやりがい」と「組織における働きがい」の違い
00: 18: 40 Great Place to Work とは何か
00: 21: 41 ロバート・レベリングのベストセラー書
00: 23: 00 世界40カ国以上で「働きがいのある会社」の普及活動を展開
00: 23: 34 The Great Place to Workモデル
00: 25: 24 Great Place to Workの5つのディメンション
00: 33: 38 数千人の従業員の生の声をベースとした設問
00: 37: 56 どのように「働きがいのある会社」を探すのか
00: 38: 39 事実ではなく、従業員の認識の実態
00: 40: 57 「働きがいのある会社」を実現する9つの領域
00: 41: 44 「働きがい」を促進する16項目(1~6)
00: 44: 33 「働きがい」を促進する16項目(7~12)
00: 47: 00 「働きがい」を促進する16項目(13~16)
00: 50: 57 【強みの発見】が目的
00: 53: 11 Voluntary Turnover(自発的離職率)“100Best”vs産業平均
00: 55: 27 日本の「働きがいのある会社」25社の【強み】
00: 56: 24 日本の「働きがいのある会社」25社の【成長の機会】
00: 57: 44 連絡先
00: 58: 10 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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