企業は戦略実現という目的を定めて人材を育成する。
組織のゴールを明らかにし、あるべき姿を設定して現状と比較し、そのギャップを埋めるために何をすべきかを考えていく。
人材育成には定石があるので、それに従って教育するとよい。どんな教育においても最初にするべきことは「型にはめる」ということである。まず基本的なことを学び習熟したあとで、それを基礎として個性を生かすことができるようになる。
「学ぶ」、「実践する」、「伝える」、「広げる」という段階を踏み、レベルを変えてそれを繰り返していくことで人は成長していく。
アメリカのCCL(創造的リーダーシップ研究所)が千人のビジネスリーダーを対象として調査したところ、リーダーシップを身につけるのに必要な経験は
ほとんどが業務上のことであり、学ぶ力があればどんな経験からも学ぶことができるという結果が出た。
人は成功と試練を繰り返して学んでいくが学ぶ力を育てていかなければ体験が結実することはない。
OJTにも方法論がある。OJTの第一歩は、どのタイミングでどの仕事を与えたら社員が伸びるかを考えること。
社員を育てるような仕事とは本人の実力に比べて少し難しいものであるためリスクを引き受ける勇気と成功させるための細やかな配慮が必要だ。
現場の上司は「部下に適した仕事を与える」、「本人のやる気を喚起する」、「日々フォローしてやりきらせる」、「達成感(成長実感)を与える」という手順を踏み、
父性原理と母性原理を駆使してその仕事を担当した社員が無我夢中になって働けるように指導するとよい。
人材育成の大原則は、個人別管理。
一人一人の「今」と「未来」に関心を持って教育していく姿勢が大事だ。
目先の効率を考えて人材育成を後回しにしてしまう企業も少なくないが、人材育成か効率かと悩んだときには百パーセント人材育成を選んでもらいたい。