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BPUビジネス基礎講座 新・組織論再入門 > ビジネス基礎講座 新・組織論再入門 17

人と組織を考える 2
人材育成を再考する


概要:
日本では長期雇用が普通であったので人材育成への投資額は大きいと考えられているが、
OECD(経済協力開発機構)各国と比較してみると、総コスト中、人材育成にかける資金は最低である。
かつては特別にOff-JT(職場を離れた研修)をしていなくてもOJT(仕事を通して行われる企業内教育)が機能していたが、
現在では効率ばかりが優先されていてOJTもないがしろにされている。
現場の人材育成力を上げるにはどうすればよいのか、今回はOJTに焦点を絞って考えていく。
企業は戦略実現という目的を定めて人材を育成する。
組織のゴールを明らかにし、あるべき姿を設定して現状と比較し、そのギャップを埋めるために何をすべきかを考えていく。
人材育成には定石があるので、それに従って教育するとよい。どんな教育においても最初にするべきことは「型にはめる」ということである。

まず基本的なことを学び習熟したあとで、それを基礎として個性を生かすことができるようになる。
「学ぶ」、「実践する」、「伝える」、「広げる」という段階を踏み、レベルを変えてそれを繰り返していくことで人は成長していく。

アメリカのCCL(創造的リーダーシップ研究所)が千人のビジネスリーダーを対象として調査したところ、リーダーシップを身につけるのに必要な経験は
ほとんどが業務上のことであり、学ぶ力があればどんな経験からも学ぶことができるという結果が出た。
人は成功と試練を繰り返して学んでいくが学ぶ力を育てていかなければ体験が結実することはない。

OJTにも方法論がある。OJTの第一歩は、どのタイミングでどの仕事を与えたら社員が伸びるかを考えること。
社員を育てるような仕事とは本人の実力に比べて少し難しいものであるためリスクを引き受ける勇気と成功させるための細やかな配慮が必要だ。
現場の上司は「部下に適した仕事を与える」、「本人のやる気を喚起する」、「日々フォローしてやりきらせる」、「達成感(成長実感)を与える」という手順を踏み、
父性原理と母性原理を駆使してその仕事を担当した社員が無我夢中になって働けるように指導するとよい。

人材育成の大原則は、個人別管理。
一人一人の「今」と「未来」に関心を持って教育していく姿勢が大事だ。
目先の効率を考えて人材育成を後回しにしてしまう企業も少なくないが、人材育成か効率かと悩んだときには百パーセント人材育成を選んでもらいたい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 タイトル
00: 00: 44 人材育成を再考する
00: 02: 01 人材開発と経営戦略
00: 06: 27 人材育成のステップ
00: 18: 32 ヒトはどこで育つのか?CCL研究成果
00: 19: 35 <イベント>
00: 20: 41 “成功・試練体験→レッスン”の思想
00: 23: 12 人材育成におけるフロー体験の効用
00: 28: 46 リーダー育成における研修と実践の関係
00: 34: 00 人材育成の方法論
00: 39: 11 OJTの方法論
00: 39: 28 Step1:部下に適した仕事を考える
00: 40: 52 間違ったやり方
00: 41: 14 正しい考え方
00: 43: 50 Step2:本人のやる気を喚起する
00: 45: 45 Step3:日々フォローしてやりきらせる
00: 47: 55 人材育成におけるチームリーダーとの役割分担
00: 49: 40 Step4:成長実感を与える
00: 51: 41 人材育成の大原則は“個人別(つぶつぶ)管理”
00: 52: 45 自律的に学びあう組織風土の形成
講師紹介: 野田 稔(のだ みのる)
明治大学大学院 教授
1981年、野村総合研究所入社。同社にて組織人事分野を中心に多数のプロジェクトマネージャーを勤め、経営コンサルティング一部長を経て、現職。また、株式会社アミューズに所属しテレビ・ラジオ出演、著作・講演活動等でも活躍中。
著書に『燃え立つ組織』、最強のキャリア戦略』(共著)、 『「やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』、『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』。

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  アシスタント:孫 麻耶

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