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BPUビジネス基礎講座 新・組織論再入門 > ビジネス基礎講座 新・組織論再入門 13

ミクロ組織論 5
リーダーシップ論(2) ~様々なリーダーシップ論~


概要:
企業は定常期と変革期を繰り返しながら発展していくものだが、時期によってリーダーの果たすべき役割には大きな違いがあります。
定常期には、リーダーは達成すべきゴールを示し、現場の人間全員が価値観を共有して効率的に働くように導くべきだが、
変革期には価値観を転換させ、変革を最優先して行動しなければいけない。
組織の状況を判断したうえで、その時期に適応するリーダーシップの在り方を決めることが大事です。
今回の講義では、さまざまなリーダーシップ論を紹介し、ときに応じたリーダーのあるべき姿を模索する。
定常期において、目的が共有されていて、部下にそれを遂行する能力もやる気もある場合には、リーダーは彼らの邪魔をせずに手助けすることに徹したほうがよい。
このような理論は、サーバントリーダーシップ論と呼ばれる。
信頼の土壌ができているなら、場面によってリーダーシップを発揮する人が代わってもよく、リーダーシップを共有することも試みられている。

それに対し変革期には、強いリーダーシップが求められる。
前回「成果重視」と「人間関係重視」の二つの軸によって
リーダー行動を分類するPM理論を紹介したが、変革期ではどちらも重視するべきだ。

金井壽宏教授はそれに加えてビジョンの創造が重要であり、
困難な目標を達成しようとするならば、人の心を動かす「夢」が必要だと指摘した。

例えば1959年に伊勢湾台風で5千人の死者と行方不明者が出たことを要因に、台風接近を知るために富士山頂レーダードームが建設されたときには、
「伊勢湾台風の悲劇を繰り返してはならない」というミッションが共有された。
だが大きなビジョンだけでは、困難を乗り越えることはできず、高山病に苦しむ作業員が脱落し始めた。
そのときに当時のリーダーは、
「男なら一生に一度は子孫に誇れる仕事をするべきだ。多くの人命を救うこのレーダードーム建設こそが、その仕事である」
と部下を励まし、現場の士気は一気に高まった。

高尚なビジョンを掲げるとともに、メンバー一人一人の胸を打つ個人的なビジョンを持たせることも、リーダーの仕事だ。
大きな変革を成し遂げるリーダーとなるべきは、組織を成長させてきたトップではなく、新しい価値を創造する力があるミドルマネージャーである。

経営管理学者、ロザベス・モス・カンターは、ザ・チェンジマスターズ論で、状況を見定めて変化する人、トランスフォーマーになることを勧めた。
自分のいまのリーダーシップスタイルを知り、チェンジマスター・リーダーへの道を歩むために、次回は番組の最後に提示したチェックリストに記入してから講義に臨んでいただきたい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 タイトル
00: 00: 43 リーダーシップ論(2) 様々なリーダーシップ論
00: 03: 10 状況対応リーダーシップの“状況”とは?
00: 16: 29 定常期のリーダーシップ ①サーバントリーダーシップ論
00: 18: 51 (参考)“できる”リーダーが陥りがちな罠とは?
00: 27: 10 ②共有されたリーダーシップ
00: 35: 28 変革期のリーダーシップ
00: 38: 44 ビジョンの力、イメージの力
00: 46: 29 人の心を動かす“夢”
00: 47: 35 アーネスト・シャクルトン
00: 48: 40 変革期のリーダー役割~総論
00: 51: 00 変革期のリーダー役割~各論
00: 51: 48 Transformer
00: 56: 09 リーダーシップ論の展開
00: 57: 16 チェンジマスター・リーダーへの道
講師紹介: 野田 稔(のだ みのる)
明治大学大学院 教授
1981年、野村総合研究所入社。同社にて組織人事分野を中心に多数のプロジェクトマネージャーを勤め、経営コンサルティング一部長を経て、現職。また、株式会社アミューズに所属しテレビ・ラジオ出演、著作・講演活動等でも活躍中。
著書に『燃え立つ組織』、最強のキャリア戦略』(共著)、 『「やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』、『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』。

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  アシスタント:孫 麻耶

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