インターネットが当たり前になって約10年。
当初は
URLを直接入力したり、ポータルサイトのカテゴリーに掲載されている、
第三者が認めたオフィシャルな会社・サービスを選んだりすることが企業サイトの検索、情報検索の基本だった。
しかし、現在では企業サイトを検索する場合でも、検索エンジンを利用した“情報検索”を通じて行われることが大前提になっている。
この違いは、
企業が自社の商品・サービスに関する情報を発信するうえで重要なパラダイムシフトをもたらした。
すなわち、インターネットの世界では、検索エンジンの検索結果に表示されるかどうか、
さらにいえば、より高い順位(前のページ)で表示されるかどうかが商品・サービスの生死を分かつのだ。
Googleが、この検索の世界で圧倒的なシェアを持つに至った背景には、
そもそもこうしたインターネットの環境変化があるが、この新しい世界で、
Googleは入力したキーワードに忠実な結果を表示させること、つまりユーザーの視点に立つことでユーザーの支持を集めてきた。
かつて、
サイトにキーワードを多数掲載するだけで、サイトに多数のリンクを貼付するだけで、
あるいは高い広告料を支払うだけで上位に表示された時代から、
Googleの検索エンジンは進化を遂げ、現在では、サイトの内容、歴史、オーソリティといった観点で、
よりユーザーのニーズに適したサイトでなければ上位にならないレベルに到達している。
つまり、インターネットの世界では「ユーザーの視点に立つ」ことが最大の競争優位の源泉となる。
企業側が日常使用している言葉が必ずしもユーザーのニーズと一致しているとは限らない。
例えば、“結婚式”の運営を生業とするホテルやブライダル会社が“結婚式”という言葉で結婚式を挙げたい人々を探したいと思ったとしても、
ユーザーにとっての「結婚式」はワンピース、スピーチ、余興など、結婚式に参加する人の言葉かもしれないのだ。
あるいは、航空機会社が扱う商品が「航空券予約」であったとしても、
ユーザーにとっては「飛行機予約」と認識されているかもしれない。
特に、インターネットの検索では、ユーザーの建て前ではなく本音が表出しやすい。
だからこそ、たかが検索キーワードと言えども、
企業の押し付けではなく、ユーザーの心に入り込んだ言葉選びが重要となる。