1996年、スタンフォード大学に在籍していたラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって、学内サイトの検索エンジンとして開発された「backrub」は、
2年後、エンジェル投資家から10万ドルの資金援助を得て「Google」として世界デビューを果たす。
2004年にはNASDAQで株式公開し、純利益が売り上げの4分の1という高い利益率の優良企業に成長した。
現在、検索対象のウェブは100億ページ以上、画像10億枚以上を有していながら、レスポンスタイムは0.5秒以内。
100カ国以上の言語に対応しており、世界シェア60%以上を誇る検索エンジン業界の巨人である。
かつてマイクロソフト社は、
人の背丈以上あるスーパーコンピューターをアクセシブルなデスクサイズにし、ビジネスシーンを劇的に変えた。
Googleは、ハードやソフトを気にすることなく、指先のクリックだけでウェブ上で無限に広がる情報を集め、利用することを可能にした。
情報は蓄積するのではなく、使いこなしてこそ価値があるというパラダイムシフトをもたらした点は革命的ですらある。
トップを走り続ける強さは「ユーザー中心」という創業以来変わることのない理念から生じている。
例えばアメリカ大統領の「オバマ」で検索した場合、
トップに来る項目は「ニュース」、
次いで人となりを解説した「辞典」、
組み合わせ検索の多い「演説」は、最近、業務提携したYOUTUBEの動画付きと、ユーザーが知りたい情報を的確に把握し並べることで、快適な検索空間を提供している。
“ ”(double quotation)の活用や組み合わせる言葉を工夫したり、検索オプションを利用すれば、ファイルタイプやページの更新時期(いつの情報を対象とするか)を特定して検索することも可能で、
経済・経営トピックの意味を調べるといった当たり前の使い方はもとより、営業用資料の作成といった面倒な業務に要する時間を大幅に短縮できるはず。
広告収入に頼ったビジネスモデルやモバイル市場でのプラットフォーム競争など、今後のGoogleを取り巻く環境は決して優しいものではないが、
「ユーザー中心」というコンセプトがインターネット時代のカギであることに変わりはない。
Google時代に生きるビジネスパーソンにとって、Googleを使いこなすことができるかどうかは、
仕事の効率は言うまでもなく、人生を楽しめるかどうかも左右するのかもしれない。