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BPUビジネス基礎講座 新・組織論再入門 > ビジネス基礎講座 新・組織論再入門 06

マクロ組織論 5
組織デザイン(3) ~組織の基本形~


概要:
前回はチームレベルの組織に焦点を絞って組織デザインの基本を述べましたが、今回からは組織全体を説明いたします。
まず組織の基本形を知る必要があり、事業の規模や職種、扱う商品の数によって適応する組織構造は違ってくるが、
当然のことながらどんな組織形態にもメリットとデメリットがある。
短期的な利益だけを追求すると長期的には損失を招く場合もあります。
現在の社会状況で求められている組織構造とはどのようなものなのか、実例を挙げながら説明致します。
組織をつくるときには、職能を分化しなければいけない。
最初に「作業の水平的分業」の在り方、作業する人をまとめる「作業と管理の分化」について考え、
組織の規模によって「管理階層の垂直分化」をする。
さらに現場を援助する「サービススタッフの分化」と、戦略構築の手助けをする「管理スタッフの分化」が必要になります。

実際に人を動かすには管理職が管掌する部下の人数(スパン・オブ・コントロール)を決めなければいけない。
高度な能力を要する仕事では一人の上司が直接に管理できる人数は数名だが、
丁寧に部下の面倒をみるために階層を増やそうとすると管理のためのコストがかかる。

効率を上げるために、例えばトヨタ自動車では1980年代後半から階層を減らす「フラット化」を進めたが、
客観的に全体を見る立場の人間が減ったために業務構造が改善されず人材育成にも支障が出てきたので、10年後には階層を増やすことになった。
スパン・オブ・コントロールの適正値は業務ごと職務ごとに違ってくるということを認識して、現実に即して決定しなければいけない。

組織構造は、大きく分けると職能制組織と事業部制組織の二つです。
あとはその組み合わせによるバリエーションだと考えてよいでしょう。
事業部制の独立性をさらに高めたものとしてカンパニー制があります。
職能制組織のメリットは知識や技術の蓄積が容易であることであり、デメリットはセクショナリズムに陥りがちであること、後継者が育たないということ。

事業部制のメリットには、責任の所在が明確であることなどがあり、大きなデメリットとして重複投資が起きやすい。
複数の組織形態のよいところを結合しようとして、二つの軸を持つ格子状の組織形態をとるのがマトリックス組織です。
ここでは命令系統が複雑になり過ぎますが、それゆえ調整能力がある人材が育つという面もあります。
どんな組織においても今後は、変動する顧客のニーズに素早く対応できる柔軟性が必要になります。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 タイトル
00: 00: 45 組織デザイン(3)組織の基本形
00: 02: 17 1.組織構造と機能
00: 05: 55 Span of Controlを考える
00: 13: 26 ミンツバーグの“組織の基本的な5つのパーツ”
00: 18: 01 2.組織構造のパターン
00: 30: 53 職能制組織、事業部制組織のメリットデメリット
00: 37: 07 3.マトリクス組織とは?
00: 37: 36 ABB社の採用したマトリクス組織
00: 39: 11 3.マトリクス組織とは?
00: 43: 53 4.チームをベースに構成する全体組織
00: 51: 18 顧客志向のプロフェッショナルービス組織
講師紹介: 野田 稔(のだ みのる)
明治大学大学院 教授
1981年、野村総合研究所入社。同社にて組織人事分野を中心に多数のプロジェクトマネージャーを勤め、経営コンサルティング一部長を経て、現職。また、株式会社アミューズに所属しテレビ・ラジオ出演、著作・講演活動等でも活躍中。
著書に『燃え立つ組織』、最強のキャリア戦略』(共著)、 『「やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』、『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』。

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  アシスタント:孫 麻耶

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