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BPUビジネス基礎講座 新・組織論再入門 > ビジネス基礎講座 新・組織論再入門 04

マクロ組織論 3
組織デザイン(1) ~戦略と組織~


概要:
アメリカの経営史学者、アルフレッド・チャンドラーは1962年に出版された著書『組織は戦略に従う』で、
「組織とは、その時々の需要にうまく応えるために、既存の経営資源を結集させる仕組みである。
戦略とは、将来の需要見通しに合わせて資源配分を計画することである」と述べている。
環境が変わると、それに合わせて戦略が変わる。
その戦略を実現するために組織が変わる。環境と組織をつなぐ媒介変数として戦略を捉え、戦略に基づく組織デザインの在り方を考察する。
チャンドラーは、組織構造に影響を与えるポイントとして、
  ①規模、
  ②多角化に象徴される“複雑性・多様性”、
  ③「似たものを集めるより、関連性のあるものを集めよ」~部門化の方針(専門の重視)、
  ④現場の認知限界、「気を散らさない」という意味での集中させるための分業化、
  ⑤トップの認知限界、
  ⑥意思決定の役割分担と情報流通という六つの項目を挙げた。

人間には認知限界があるので、規模に応じて管理階層を増やさなければならず、意思決定については役割分担しなければいけない。
戦略を決定すると、ある程度組織の在り方は決まるのだが、最適の組織構造を見出すには試行錯誤をするしかない。
組織にとって「創造的革新」と「適応的順応」はどちらも大切であるが、創造的革新には自由度が高い分権的事業部制が、適応的順応には機能性組織の強化・集権化が適合的だ。
両者は相克的な関係にあり、そのバランスを取ることが難しい。

例えば、競争環境が激化した業界にある企業が採用する戦略の一つは、コストを下げるということだ。もう一つは差別化。
差別化にも技術力で勝負するイノベーション戦略と、品質で戦う高品質戦略がある。
もし組織がイノベーション戦略を選択するならば、創造的革新が重要であるのは言うまでもない。
戦略を実行するには「自律的で自主裁量的な行動とチームワーク」が必要だから、多くのプロジェクトチームがある組織をイメージすることができる。

「長期的な視点」を持ち短期的な評価を避けるところから人事制度も見えてくる。
「変化に対する高い柔軟性」が求められるから機械的組織よりも有機的組織が適するだろう。
しかし同じ状況にあってもコストを下げるという戦略を採用するならば、適応的順応に重心が移り、機械的組織が適合する。
戦略を実行するには、どういう構造、コラボレーションが必要なのか。
有効な行動を誘発するための人事制度、動機付けモデルとは何か。
それらを総合的にデザインすることが、戦略的組織デザインという意味になる。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 タイトル
00: 00: 43 組織デザイン(1)戦略と組織
00: 02: 44 1.“Strategy and Structure”の真義
00: 11: 06 事業部制の初期導入企業
00: 17: 12 2.組織を考える上での考慮すべき戦略の次元
00: 36: 30 (復習)アストン研究
00: 37: 23 【参考】分権と集権の設計
00: 45: 18 3.戦略に基づく組織デザイン
00: 47: 37 機械的組織・有機的組織
講師紹介: 野田 稔(のだ みのる)
明治大学大学院 教授
1981年、野村総合研究所入社。同社にて組織人事分野を中心に多数のプロジェクトマネージャーを勤め、経営コンサルティング一部長を経て、現職。また、株式会社アミューズに所属しテレビ・ラジオ出演、著作・講演活動等でも活躍中。
著書に『燃え立つ組織』、最強のキャリア戦略』(共著)、 『「やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』、『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』。

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  アシスタント:孫 麻耶

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