ネット生命保険会社のライフネットは、次のような部分で特徴的である。
・金融機関で初めてマニフェストを公開
・74年ぶりに誕生した独立系生命保険会社
・保険料は業界最低水準
・電話を平日夜10時まで受付
ライフネットはマニフェストにより、自分たちの生命保険を「わかりやすく」「安く」「手軽で便利に」することを公約としており、
これを「正直な経営」によって実現していくのが同社の経営方針である。
安い生命保険を提供するため、
セールスパーソンに頼らないネット販売を行うとともに、商品自体も極力シンプルにしてシステム経費等を大幅に削減している。
一方、顧客利便性やコンプライアンスにかかわる部分、コンタクトセンター、告知、本人確認、支払等については重点的に資源を投入している。
当時日本生命に勤務していた出口氏が、生命保険会社の変革の必要性を感じたのは1986年のことだった。
少子高齢化を確信し、業務の多様性・海外進出・異質の競争の強化が展望を開くカギだと考えた。
その後、インターネットの普及を背景に、生命保険の販売チャネル変革の可能性を感じ、ビジネスアイデアを固めていった。
実際に起業に動き出したのは2006年であった。
あすかアセットCEOの谷家氏と出会ってからは設立メンバーの確保、資本の調達などが急展開で進み、同年10月に会社を設立した。
起業に際しては、生保業界の要件としての免許取得、独立系ゆえの資本集め、高いとは言えない給与での人材確保など、
前例のない問題や、高いハードル、苦労があったが、自社の社会的意義と、「実現できる」という強い確信を胸に、それらを乗り越えてきた。
ライフネットの今後の見通しとして、同社にはベンチャー成長の五大要素、
・市場規模が大きい
・消費者の不満が増大
・業界を変えようという大きな流れ
・具体的なソリューション
・参入障壁が高い
がことごとく妥当しており、企業としての成長を確信している。
出口社長はライフネットを通して「インターネットで生保を気軽に買う時代」へのパラダイムシフトを図りたいと考えており、100年続く企業にすることを目標に掲げている。