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BPUプロフェッショナル系 経営戦略 > 平均寿命100歳時代のビジネス01

住まい方


概要:
2008年の日本は、総人口の22%が65歳以上になり、20年後には団塊の世代が80歳代に達し、高齢者中心の社会に突入すると予測される。
本シリーズでは、東北大学加齢医学研究所特任教授であり海外の高齢者サービス事情に詳しい村田氏を講師に迎え、
“平均寿命100歳時代”のニーズをとらえた先駆的ビジネスについて、住まい方、健康づくり、コミュニケーションの3つの観点から研究する。
シリーズ第1回の今回は、平均寿命100歳時代の到来の根拠となる人口動態や求められる基本ニーズを解説し、「住まい方」の事例として、
老人ホームの概念を一新したクラブ・アンクラージュ御影の取り組みを紹介する。
「平均寿命100歳時代」一見、非現実的な想定に思えるかもしれないが、歴史的・医学的に見れば、日本人の寿命は確実に延びている。
例えば、遺伝子学では人間の限界寿命は124歳。将来的には医療技術の進歩と生活バランスの向上などによって、平均寿命が100歳を超える日が訪れる可能性はゼロではない。
「平均寿命100歳時代」とは、現在の平均寿命80歳時代とはまったく異なる感覚で、日本という国を見直す必要性があることを強調する言葉なのだ。
日本の総人口の半数以上が50歳以上になる2030年には、50歳以上を「シニア」と呼ぶようなセグメンテーションは意味をもたなくなり、
国民の半分以上を占める巨大な消費者群としてとらえ直さなければならない。

平均寿命100歳時代を考えるとき、望ましい住まいのあり方は大きく変化する。
講師は、
  ①要介護状態になりにくい生活環境を支えるサービスがあるか。
  ②すぐそばに専用の介護施設があるか。
  ③入居時に一時金を払ったら自分の資産になる仕組みがあるか。
  ④資産価値を目減りさせない工夫があるか。
  ⑤好きなことに没頭できる生活環境があるか、という
5項目を満たしているかどうかが基準となると説く。

これらの課題を解決し、高齢者が生き生きと暮らせる住宅の一つのカタチと呼べるのが、カレッジリンク型シニア住宅のクラブ・アンクラージュ御影だ。
従来の老人ホームのイメージを一新し、「うば捨て山から知恵の泉に」をテーマに関西大学と連携、
入居者が大学の講座やゼミに参加できるだけでなく、生活シーンの至るところで若い世代との接点が存在する。
若者と年長者の相互学習の場として機能するシニア住宅は、大学の社会的役割を変えることにもなる。
もともとカレッジリンク型のシニア住宅は米国で発展してきたが、講師が着目した施設では、開所5年後要介護率が3%未満だったという(通常は12%程度)。

クラブ・アンクラージュ御影も米国の良い点を多く取り入れ、さらに日本特有の魅力も加わっており、
これから日本が直面する平均寿命100歳時代の住環境を考えるうえで大いに参考になるだろう。

講師紹介: 村田 裕之(むらた ひろゆき)
村田アソシエイツ株式会社 代表取締役社長

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  アシスタント:孫 麻耶

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