北海道総合通信網株式会社(HOTnet)は、
北海道電力の100%子会社である電気通信事業者である。
平成2年にサービスを開始し、インターネットやFTTP専用線などの基本的なインフラ提供から、システムの構築や販売まで総合的な事業を展開している。
日本で初めてPHSによる完全定額ダイヤルアップサービスや高速イーサネットを開始するなど先進的な取り組みを行った企業として知られるが、
それは開拓者精神にあふれた北海道の企業であるということもあるが、電話系を母体としていないので従来の常識に囚われずに自由な発想で取り組めたということが大きい。
現在、日本では光ファイバーの整備が進み、世界的にみてもブロードバンド環境の進んだ国となっている。
そのため、インターネットの接続性などは“快適で当たり前”と認識されており、通信事業者がインフラだけで競争力を発揮するのは難しくなっている。
だから同社も“インターネットをどう使うのか”という価値を提供するためのサービスプラットフォームの充実に力を入れている。
また消費者は“インターネットは世界中どこにアクセスしても定額である”という認識を持っているが、
実際には通信キャリアがトランジット料金を負担しており、東京一極集中化している今日、
地域キャリアであるほど、物理的にその料金格差は大きくなる。
(例えば、地域内のコミュニケーションについても、一度東京のプロバイダを経由するというような無駄が生じる)
こうした地域の弱みを克服するためには、地域内で仮想ネットワークを作り、
コンテンツの流通をその中で行うという方法がある。これが、地域コンテンツの地産地消という考え方である。
例えば、地域行政、地域医療、地域防災などのコンテンツは地域キャリアがプラットフォームを作り、地域内のネットワークで流通することが有効である。
また地域キャリアだけではカバーできない機能についてはビジネスアライアンスで対応すればよい。