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> イノベーションライブ361:楠木建

プロフェッショナルの生き方(8)
~女性ベンチャー経営者編~
ゲスト:飯野直子氏(医療情報総合研究所 代表取締役社長)


概要:
資格取得イコールプロフェッショナルという考え方に疑問を呈し、弁護士や会計士といった方々にキャリアヒストリーや1日の生活を語って貰い、プロとは何かを考えてみるシリーズの第8回。
今回は今までと趣向を変え、女性ベンチャー経営者の飯野氏からお話を伺う。
飯野氏は大学卒業後、薬剤師として病院勤務。その後薬剤師の教育研修や人材派遣業の会社で経営者を経験。
2007年より医療情報総合研究所の経営者として招聘される。
番組では飯野氏のキャリアヒストリーから、優れた女性ベンチャー経営者の姿を考える。
 
株式会社医療総合研究所(JMIRI)は2005年に設立された。
生まれたきっかけは、東京大学の寄付講座から出たアイデアであり、学内の研究・開発から生まれたものではない。
ベンチャーキャピタルからの出資を仰いでいる。
患者中心の医療・健康情報ネットワークに基づく患者志向マーケティングを掲げ、
患者、医師、製薬会社、薬剤師の情報ネットワークを構築、医療情報の収集、解析及び提供、販売を通じ、
医療の課題解決を支援、社会の公器としての役割を担うことが会社理念である。

飯野氏は1983年に東京理科大学薬学部を卒業後、大学の附属病院に薬剤師として約4年勤務。
その後、薬局勤務を経て薬剤師研修・紹介事業の会社へ転職、プロジェクトの立ち上げも経験した。
そして、大手人材派遣業傘下の医療専門職の紹介・派遣・研修ビジネスで経営者として約5年の経験を積んだ後、創業メンバーからバトンを受ける形で2007年にJMIRIに経営者として招聘された。

飯野氏のキャリアは自ら求めたものではなく、それまでに培った人の縁から、飯野氏を適任として就任を依頼されたものが殆どである。

飯野氏の起床時間は5時と早い。
出社までの3時間半が飯野氏にとってオンとオフが入り混じった貴重な時間である。
ランチは社内外の人とビジネスランチを取ることもある。
日中はミーティングとクライアント訪問で埋まる。クライアントとの夜の会食は週2回程度。
夜は大学の非常勤講師としての研究時間に当てることもある。

飯野氏は優れた女性ベンチャー経営者とは、
  笑顔が素敵な人、
  自分の「軸」と「言葉」を持っている人、
  「生きること」と「働くこと」について自分なりの同化策を持っている人、
  自分以外のものを「巻き込む力」を持っている人、
  そして転んだ時は「痛み」を感じて起き上がる人だという。
JMIRIを始めとする社会性の高いビジネスにおいては、飯野氏が持つような女性の自然さに経営の優位性があるのではないだろうか。

講師紹介: 楠木 建(くすのきけん)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授
専攻はイノベーションのマネジメント。新しいものを生み出す組織や戦略について研究している。とくにコンセプトを創造する組織やリーダーシップに関心をもっている。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部およびイノベーション研究センター助教授(1996)を経て、2000年から現職。著書としてManaging Industrial Knowledge (2001、Sage・共著)、『ビジネス・アーキテクチャー』(2001、有斐閣・共著)、『イノベーションと知識』(2001、東洋経済新報社・共著)などがある。論文多数。

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  アシスタント:西野七海

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