福岡県内に8店舗を構えるバグジーの美容室は、常に新しいことをやるという方針の下、いずれも雰囲気の違う店舗となっており、「ルネッサンス」という店舗がその集大成である。
ルネッサンスのオープンに際しては、既存7店舗の店長を集めてスタッフとし、より高いサービスレベルを求めて進化せざるを得ない状況を意図的に作り出した。
技術的な成長も大切にしており、美容室業界では珍しく、研修センターであるバグジーアカデミーを2002年に設立、ノウハウの共有や競争心をあおる仕組みにより、社員の成長をサポートしている。
今でこそバグジーで働く社員は皆楽しく働いているが、会社設立から数年間は、久保氏のアメリカでの美容師経験が強く影響し、成果主義を重んじていたため、社員同士の雰囲気は最悪だったという。
その結果、半数近くの社員が一度に退社するという事態にも見舞われ、倒産寸前に追い込まれたのを機に、楽しい職場、社員の幸せを第一に考える会社作りをおこなってきた。
経営理念は、「敬愛(すべてに愛を持って取り組みます)」。
社員同士がお互いを尊重することはもちろん、地域の清掃活動なども積極的におこなっている。
また久保氏は、会社の理念や目標を、社員と共有することに精力を注いでいる。
年度ごとに発表するビジョンは、ワープロ書きではなく、手書きにこだわる。
また、目標が達成できたら、どのように社員に成果を還元するのかを話し合う、「すべてうまくいったらどうする会議」なるものも設置しており、その会議で、業績達成の報酬として、旅行開催や保養所設立などが決定され、実際に実現もしている。
バグジーの「年間5大行事(入社式、キャンプ、運動会、クリスマス会、忘年会)」は絶対に全員参加が方針であり、欠席すると即クビという厳しいものである。
しかしながら、社員は皆イベントを楽しみにしており、チームワークの醸成、結束強化に大きな役割を果たしている。
久保氏は、「会社永続の唯一のカギは、社員を幸せにすることである」とまで断言する。