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> 大前研一アワー234

【Entrue World 2007】
Growth Strategies in the Low Growth Era:A Lesson From Japan


概要:
<二ヶ国語> 

2007年4月、韓国Entrue World 2007で行われたキーノートスピーチ「低成長時代における成長戦略」では、21世紀に入り、先進国の経済は低成長の局面を迎えている。
その中で企業が生き残るためには、どのような戦略を採り、時代に立ち向かっていくべきなのか?
韓国国内市場が低成長である今こそグローバル戦略の最大チャンスと認識し、日本のような先例から学び、ポジティブな発想を持って積極的に活動することが企業には必要である、
と韓国企業経営者たちや聴衆に力説した。

世界経済は、日米欧など29カ国の先進国のGDP成長率が3%程度にとどまる中、インド、中国などの新興国は7%前後の成長を続ける。
インド経済は、1日2ドル以下で生活する貧困層をターゲットにしたビジネスが結果を出し始め、外国からの投資も増加して成長傾向は変わらない。
欧州経済は、EUのGDP成長率が3%程度と、ここ数年で景気が回復した。特にスペインは、移民を受け入れることで国内経済が活発化し、EU内で最も高い成長率を示す。
ロシアは、エネルギー価格の高騰、好調な輸出などで好景気を維持、個人所得の急増とともに自動車などの高額商品の消費が活発化。これに対応できた三菱自動車などの日本企業は業績を伸ばしている。

低成長時代における企業の成長戦略には、
  ①高成長国でのシェア拡大に努めること(Share)、
  ②バリューチェーンのキーエレメントを外部に移すこと(Structure)、
  ③最良かつ最もコストの安いパートナーを選ぶこと(Skill)、
  ④政治や通貨と距離を置くことを最重要課題とすること(Super ordinate goal)、
  ⑤グローバルな発想とスキルを備えた人材を育成すること(Staff)、
  ⑥ハイコンセプト型企業を目指すこと(Style)、
  ⑦グローバルなeカンパニーを目指すこと(System)の
7つのSが重要な鍵となる。
その上で、ダニエル・ピンクが提唱する六つの感性(デザイン、物語、全体の調和、共感、遊び心、生きがい)を重視した戦略を独自に模索すべきである。
例えば、携帯電話でオークションサイトを運営するディー・エヌ・エーは、若年層の支持を得る情報を的確に提供できたことで売上が30億ドルに達した。
建設機械のコマツは、衛星を使ったシステムで機械のメンテナンスと盗難防止に対応してユーザーの信頼を得て、日本屈指の高収益企業に成長した。
これらの企業をヒントに、ネットワーク型の組織でユニークなソリューションを目指し、韓国企業にはコスト競争から抜け出し、グローバル展開で成長分野にターゲットを当てることを勧める。

講師紹介: 大前 研一(おおまえけんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼージャパン会長を経て現職。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の客員教授でもある。著書多数。

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