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> 大前研一アワー233

【2008年向研会緑陰セミナー】
大連レポート


概要:
<二ヶ国語> 

中国東北部に位置する遼寧省大連市は、薄熙来氏が市長在任中の1993年からの7年間で、経済発展を目指した環境整備を行い、同市の産業構造を、それまでの工業生産中心からBPO(Business Process Outsourcing)中心へと転換した。
2008年現在では、中国のITアウトソーシング重点都市11カ所の先鞭として中国経済をリードしている。
遼寧省特別経済顧問の大前氏率いる向研会一行が現地に赴き、同市の発展性・可能性を検証する。

中国東北部:
大連の経済は、大連経済技術開発区に立地する装置製造産業等と、ハイテクパークに立地するNeusoft、DaNISなどのITソフト関連企業が牽引している。
1984年中国政府の認可を受けた大連経済技術開発区には2007年末現在、東芝、キヤノンなど日本企業が631社進出、外資契約金額の31.3%を占める。
またファイザー(米国)、大宇(韓国)などを含めると、同地域への外資系企業の進出は2233社にのぼる。

大連の代表的企業であるNeusoftは、金融・インフラ等の業種別ソリューション、組み込みソフト、BPOなどの業務を主体に成長し、中国で初めて上海市場に上場したソフト会社である。
中国内外で1万5000社のクライアントを抱える超優良企業で、自社保有の大学(東軟情報技術学院)で、日本語を自由に操るエンジニアの育成を行い、即戦力となる人材を多数輩出している。
DaNISは、Neusoftと大前研一グループの合弁で設立されたアウトソーシング企業で、東軟情報技術学院と大連市政府の支援を受け、産官学連携の日中ビジネスを順調に展開している。

「ソフトウエアのアウトソーシングで一番重要なのはコストではなく、先進国でソフト技術者が減少する等、ヒューマン・リソースの構造変化である。
10年後には、先進国のコンピューター関連業務の60%程度は発展途上国が担うようになるだろう」と、劉積仁NeusoftグループCEOは強気の予測を語る。

日本企業が求めるBPO拠点では、日本語で業務をこなせる人が求められる。
日本語を自在に話す30万人が暮らす大連はBPO拠点として大きな可能性を秘めている。
日本から大量のBPO業務を受注できれば、大連経済は次のステップへと飛躍するだろう。
そのためにも、日本語のできる人材をさらに50万人に増加させる必要があろう。
日本政府は、自国内のIT関連人材不足を補うために、大連での日本語教育を積極的にサポートすべきだ。

講師紹介: 大前 研一(おおまえけんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼージャパン会長を経て現職。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の客員教授でもある。著書多数。

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  アシスタント:孫麻耶

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