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> イノベーションライブ354:一條和生

カルチャーとリーダーシップ(1)


概要:
問いかけ:企業のカルチャーを変えることは可能でしょうか。
会社を改革するにあたってリーダーはカルチャーに対して何を行えばいいでしょうか。

リーダーの役割の一つに組織を変えることがある。
一方、リーダーは企業のカルチャーも変えるのだろうか。
二回に亘りカルチャーとリーダーシップについて、IBMと日産の事例も採り上げながら考えてみたい。
IBMは1984年に売上高460億ドル、利益66億ドル、1987年には株価は最高値を記録したが、その僅か4年後には最初の赤字、1992年には史上最大の赤字決算となった。
翌年、外部からルー・ガースナーがCEOとして招聘される。
IBMは1914年に創業され、メインフレームのコンピューターメーカーとして世界中の企業にコンピューターを普及させ、自身も大きく成長していった。
1987年には株価は史上最高値となったが、その僅か4年後には最初の赤字決算となり、1992年には49億ドルの史上最大の赤字を記録した。

その翌年、マッキンゼーのコンサルタント出身で、RJRナビスコのCEOも勤めたルー・ガースナーをCEOとして外部から招聘した。
彼はコンピューター業界の経験もなく、就任時のインタビューにおいて「ビジョンは必要ない」といったことから、IBMの立て直しが果たして出来るのかと周囲は懐疑的ですらあった。
しかしながら、2003年に社内生え抜きのパルミサーノにCEOを譲るまでの10年間で大改革を行い、業績のV字回復を成し遂げることに成功したのである。

彼はカルチャーこそゲームそのものである、マネジメントシステムが企業のDNAと結びついていない限り、長期的な成功をもたらさないと言っている。
カルチャーの形成には
   創業者が押し付ける、
   成功が強化する、
   グループが押し付けるという
三つの段階がある。

創業者のトマス・ワトソンは「Think!」という言葉を掲げ、IBMはコンセプト・リーダーになるべきであると説いた。

1914年に作られた3つの基本信条とは、
   個人尊重、
   最高の顧客サービス、
   優秀さの追及
である。ガースナーはこういったIBMのカルチャーを変えたのだろうか、何が変わり、何が同じままだったのだろうか。

カルチャーとは、
行動、物に示される、価値観として語られる、基本的な想定の中に反映、色々なレベルで作用、受け継がれた知恵、コントロールの方式、単一のものではなく
システム、リーダーシップそのものといったように様々に表現される。

カルチャーのレベルには
   目に見えるもの、
   語られる価値観、
   基本的な想定という
三つの段階があるが、ガースナーはIBMの基本的な想定を変えたのではなく、目に見えるものを変えたのである。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 カルチャートリーダーシップ
00: 00: 20 本ファイルの内容の一部、または全部を無断で転用・転載することを禁じます。
00: 00: 41 カルチャーとリーダーシップ(1)
00: 05: 43 視聴者への問いかけ
00: 11: 39 Culture is the Game(カルチャーこそゲーム)
00: 18: 07 V字回復を達成した世界的な大企業IBM
00: 23: 12 How Colture Forms(カルチャーの形成)
00: 35: 38 THINK! IBMはコンセプト・リーダーに
00: 38: 07 IBMの基本信条
00: 42: 26 Fundamental Questions(基本的な質問)
00: 44: 16 Levels of culture(カルチャーのレベル)
00: 48: 27 Culture(カルチャー)
00: 56: 04 Leadership and Culture(リーダーシップとカルチャー)
講師紹介: 一條 和生(いちじょうかずお)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
日本における知識創造理論の権威の一人。1996年には、ダイヤモンド・ハーバードビジネスが行ったアンケート調査で、研修トレーニングに企業からよく求められる20人の大学教師の一人に選ばれている。一橋大学社会学研究科博士課程卒業。ミシガン大学経営大学院にて博士号(経営学)。専門は組織論。

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  アシスタント:西野七海

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