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> ITライブ137:村井純

ネットワーク技術の進化と次世代IPインフラのあるべき姿
ゲスト:南 陽氏(NTTコミュニケーションズ株式会社ネットワーク事業部IPネットワーク部 担当部長)


概要:
日本のIP環境は、全国をあまねく網羅する電話網をベースに進化してきた。
1999年ころに600Mbpsであったインターネットのデータ転送速度はこの10年ほどで大きく向上し、現在では数十Gbpsの環境が一般的になった。
今後は、国内各地域で光ファイバー網がさらに拡充し、映像データのリアルタイム配信などが普及すると見られる。
本番組では、強固なIPインフラを武器に数多くのネットワーク技術を開発するNTTコミュニケーションズの南氏をお招きし、ネットワーク技術の進化と次世代IPインフラのあるべき姿を伺う。
1990年代から日本で本格的に利用されているインターネットは、電子メールなど低容量データだけを通信する時代を経て、高容量の映像配信を行う現代まで、大きく変貌を遂げた。
インターネット上の通信データ量(トラフィック)は増加の一途をたどり、毎年約1.7倍のペースで成長を続けている。
2008年末には、NHKが番組アーカイブスのブロードバンド配信を始める計画もある。
通信を支える回線には、無料IP電話Skypeが扱う音声データ、動画配信サイトYouTubeから流れる動画データなど大容量のデータが大量に流入する。

インターネットを流れるデータの大半は、日本最大のトラフィックを誇るJAPNAP、国内加入者数第一位のJPIXなど、東京大手町に集中して設置された商用サーバーで処理される。
しかし、点として配置される現状のサーバーシステムでは、電源容量・設置場所の不足などの理由により、同一地点でこれ以上の集積は不可能に近い。

これらの問題を打破すべく、IT技術者が一堂に会して最新ネットワーク技術の情報交換を行うInteropが毎年開催されている。
この英知を結集して、2008年のInteropでは、大手町と幕張メッセを豊富なフォトニック・ネットーワーク(光のじゅうたん)で接続し、点から面へのメッシュ方式分散サーバー(Show Net)の技術開発を試行。
サーバーが離れた場所にあっても集中して管理できる分散拡張システムの実用化にめどが立った。
村井氏が代表を務めインターネット技術を研究するWIDEプロジェクトでは、NTTコミュニケーションズなどと協調し、相互接続実験ポイントとしてのdix-ieの本格運用をすでに開始している。

世界に先駆けたこの研究は、将来必要とされるIPインフラ像を示唆する上で重要な意味を持つ。
各国間を大規模なネットワーク環境でつないでビジネスを展開する欧州連合(EU)などへの効果も期待できる。
この技術が次世代ITネットの主流になるだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ネットワーク技術の進化と次世代IPインフラのあるべき姿
00: 00: 18 本ファイルの内容の一部、または全部を無断で転用・転載することを禁じます。
00: 01: 24 Show Netでの首都圏ネットワーク
00: 06: 46 広帯域IPバックボーンを使った新たなアプリケーションの試み
00: 10: 01 広帯域IPバックボーンを使った新たなアプリケーションの試み②
00: 16: 14 NTT CommunicationsのGIN
00: 19: 00 dix-ie(旧NSPIXP-2)
00: 20: 48 大手町 主要IX
00: 21: 57 現状のインターネットモデル
00: 24: 29 現状のインターネットの問題
00: 25: 24 個人利用の変化
00: 26: 33 P2Pアプリケーションの急激な伸び
00: 27: 46 これからNational-IXで起きること
00: 31: 37 WAN技術の発展
00: 32: 13 LAN・イントラネット技術の発展
00: 36: 31 WANネットワークの階層
00: 38: 29 次世代IP網に向けたレイヤー圧縮の動き
00: 40: 43 ネットワークレイヤ圧縮によるシンプル化
00: 44: 29 フォトニック・ネットワークの進化
00: 49: 34 首都圏NWで実現する”分類の基盤”
00: 52: 40 Interop2005における実証実験
00: 53: 15 InterBEE2007での実験
00: 56: 19 Show Netでの首都圏ネットワーク
00: 56: 59 IPネットワークを用いたコンテンツ流通の傾向
講師紹介: 村井 純(むらいじゅん)
学校法人慶應義塾常任理事・環境情報学部教授兼政策・メディア研究科委員
慶應義塾大学工学部数理学科卒業、同大学院博士課程修了。1987年博士号取得。 1984年東京工業大学総合情報処理センター助手、1987年東京大学大型計算機センター助手。 1990年慶應義塾大学環境情報学部助教授を経て1997年より同教授。 1984年JUNETを設立。1988年WIDEプロジェクトを設立し、今日までその代表として指導にあたる。

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  アシスタント:内田朱美

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