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> 営利組織と非営利組織のパートナーシップ 01

営利組織と非営利組織の違いは何か


概要:
営利組織と非営利組織の境界が曖昧になりつつある。
特に欧米では、ビジネススクールを出た優秀な学生が非営利組織のマネジメント職につくことが1つのトレンドとなっており、ソーシャル・マーケティングが具体的に根付きつつある状況が窺える。

当シリーズでは、
日本のビジネスパーソンに非営利組織の新たな可能性や営利組織とのパートナーシップのあり方、社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)というキャリアを考えるきっかけを提供していく。

第1回目の今回は、世界の社会起業家の活動を紹介しながら、日本の現状を説明し、営利組織と非営利組織の新たなパートナーシップの必要性を説く。

非営利組織(NPO)とは、ボランティア活動などの社会貢献活動を行う、営利を目的としない団体の総称をいう。
このうち、特定非営利活動法人(NPO法人)とは、特定非営利活動促進法(NPO法)に基づき法人格を取得した法人の総称である。

NPO法人設立の要件には、「特定非営利活動を行うことを主たる目的とすること」および「営利を目的としないものであること」というものがある。
即ち、営利を目的とはしないものであるが、結果的に営利を得ることについては否定されるものではない。
実際、NPO法人は、寄付金だけで活動経費を賄っているわけではなく、大きな柱として収益事業を行っていることが殆どである。

一方、営利企業の側も、名だたる一流企業が社会的責任の遂行を意識するようになっている。
マーケティングの手法を見てみると、先進諸国ではマズローの欲求段階の変化と併せて、伝統的なマス・マーケティングから、ターゲット・マーケティング、ニッチ・マーケティング、ワンツーワン・マーケティングへと進化してきたマーケティング概念が、21世紀に入り、いよいよ「利他欲求」、つまり「ソーシャル・マーケティング」に変化しつつある。
例えば、メディア、消費者や株主もCSRランキングの高い企業を評価する傾向にあり、営利企業といえども営利以外の活動も視野に入れる必要が生じてきていると考えられる。
社会を変革させるような新しいビジネスの可能性を作るために、営利組織と非営利組織の融合が求められる所以である。

欧米では1980年代に、小さな政府への移行を進めた頃から、NPOの社会的な活動基盤が整備され、多くの社会起業家が活躍してきた歴史がある。
日本でも、個性的な社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)による取り組みが徐々に進んでいるが、
全体で見ると、人材面、財政面、ノウハウ面で営利企業や欧米のNPOに見劣りするのが現状である。
今後、日本においても、営利組織と非営利組織の接点を増やし、新たなパートナーシップを築くことが必要になってくるだろう。

 講義タイムテーブル:
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講師紹介: 稲増 美佳子(いなますみかこ)
株式会社HRインスティテュート 副社長
富士通のフィールドSEを経験した後、サンダーバード国際経営学大学院修士課程修了。 1993年、HRインスティテュート設立メンバー。 以来、組織と個人における「WAY(らしさ、ならでは)」づくりをミッションとしたコンサルティング活動や人材開発プログラムを実践。 ソシアル・エンタープライズとしての活動(ベトナムでの小学校づくり、など)も推進。HRI著作物の主要執筆メンバー。学習院大学文学部心理学科卒業。

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  アシスタント:西野七海

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