ポピンズコーポレーションは、働く女性の支援を目的として、教育ベビーシッターの育成・派遣や保育施設の運営、高齢者介護サービス等を手がける企業である。
1987年の設立から今年で21周年を迎え、従業員数約500名、売上高約36億円の規模を持つ。
創業者の中村紀子社長は、元テレビ朝日のアナウンサーであったが、出産を機に退職し、子供が3歳の時にフリーアナウンサーとして復帰した。
その時に感じた子育て支援の必要性が起業の動機となっている。
同社は、質の高いベビーシッターの養成と派遣を行うベビーシッター事業を皮切りに、保育所・託児所の運営を行うルーム事業、親の介護を対象とするシルバーサービス事業、
保育士や介護士の育成を行う教育サービス事業を行っている。
1999年には、育児・介護サービスとしては日本で始めてISO9001を取得し、品質の均一化による高い顧客満足度を実現している。
現在では、複数企業が保育所を共有するコンソーシアム型保育ルームの運営や、企業内保育所を自治体公認の認証保育所とすることで
運営費負担を軽減しつつ地域社会にも貢献する事業を企画展開している。
また海外の子育て支援サービスを研究し、先進的なサービスを積極的に取り入れることも試みており、
今年は規制の厳しいハワイにも保育ルームを設置することを達成している。
ここに至るまでの道は決して順風満帆ではなく、政府の規制に事業展開を阻まれたり、金銭的に困窮することがあったり、信じていた従業員に裏切られたりすることもあった。
しかし、そんな時にも中村社長の前向きな行動力や若い頃から構築してきた人脈に救われてきたという。
中村社長によると、起業を成功させる鍵は、
(1)自分の必要性から、社会の必要性を捉えること、
(2)若いうちに“GIVE”を徹底的に行いtakeは考えないこと、
(3)常に周到な準備を行っておくことである。
もちろんその裏側には、中村社長のひたむきな努力や人脈構築力があったことを忘れてはならない。
中村社長の座右の銘は「意思あるところに道はひらける」である。