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> 大前研一アワー225

【向研会】2007年経済から見た今後の経済見通し


概要:
2007年は、
サブプライムローンに端を発した米国の金融危機によって、これまで唯一の基軸通貨であった米ドルの影響力が低下し、これに代わって、堅実な成長を続けるユーロが世界経済の一翼を担うようになった。

世界経済は、おおむね成長を続け、平均GDP成長率は4.9%を達成する見通しである。

日本国内は、
少子高齢化、食品偽装、耐震偽装など暗いニュースばかりが目立つ。
海外の明るい話題へ焦点を合わせていくべきであると力説する。

1兆3,000億ドルを越える世界の直接投資受入額のシェアは、
米国では低迷傾向にあるが、先進国では欧州を中心に回復しており、アジア、東欧・CIS(独立国家共同体)などの新興国では上昇トレンドが続いている。

米国で売り出されたサブプライムローンは、
証券化によって複雑化され、誰もリスクに気付かないまま世界中に広まったため、各金融企業に膨大な負債を発生させた。

2,000億円近くの負債を抱えるシティグループなどは、皮肉にもテロとの戦いで米国内から追い出したアラブ系資金によって危機を脱した。
ドル安を嫌い、米国に集まっていた資金が原油、金、穀物などの商品市場へと流れ込み、これらの価格が上昇した。
資金の一部は新興国株市場にも流れた。

また2007年は、
GDP比で赤字額が3%以下、財務残高が60%以下といった財政の安定化基準をクリアしたEU諸国の信用度が増し、直接投資のユーロシフトを加速させた。
米ドル単一の通貨体制から、ユーロへの分散化が一層進んだ年だった。

日本での業種別景気動向を見ると、
電気、精密、自動車、造船など海外事業が好調な業界が利益を伸ばす一方、
原油、素材の高騰のあおりで、電力、ガス、パルプなどが大きく減益となった。

今後は、
実需だけではなく、投機マネーのコモディティー(日用品)市場への流入により、石油、金属、食料の一部が高騰し、企業の事業や個人の生活はコストアップの影響を大きく受けることが予想される。

マスコミを騒がせた食品偽装問題は、
業者も問題だが消費者自身が過剰反応せず偏見を持たずに食品を見ることが重要である。
そもそも魚の産地表示などに意味があるのか、与えられた情報だけではなく自分自身でよく考え判断すべきだ。

すでに破綻状態にある年金問題など、暗い話題しか挙がってこない国内に目を向けていても明るい未来を創造することはできない。
将来の日本をつくる若い世代が希望を持って生きていけるように、好調な海外へフォーカスを当てていくべきだと語る。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 2007年経済から見た今後の経済見通し
00: 02: 27 2007年主要国・地域のGDP成長率の・・・
00: 04: 54 世界の直接投資受入額動向
00: 06: 27 サブプライムローン問題拡大の構図
00: 14: 48 サブプライムショック世界経済への波及
00: 20: 36 国・地域別の新規債券発行額の推移
00: 21: 10 ドル安の進行で、中東産油国はドル・・・
00: 25: 13 主な商品の国際価格推移
00: 26: 16 世界の株式市場の時価総額の伸び率
00: 29: 04 サブプライムショック後(8月16日)後の為替・・・
00: 30: 53 原油高を背景とした中東系の国富・・・
00: 33: 22 SWFによる主な投資先例
00: 36: 16 ユーロ圏各国の財政赤字の比較
00: 40: 59 EU経済が好調なため、世界のマネーが・・・
00: 43: 09 東欧・CIS地域の直接投資の流れ
00: 45: 52 マスコミの情報だけでは伝わらないロシアの・・・
00: 48: 29 <ロシア視察:事例紹介>三菱商事・・・
00: 52: 27 業種別・上場企業の経常利益増減率
00: 53: 13 バイオエタノールの需要増による大豆や・・・
00: 54: 04 資源・食料分野における価格高騰と・・・
00: 57: 02 発覚した主な食品不正事件(2007年)
01: 03: 10 多くの消費者は賞味期限を確認して・・・
01: 03: 55 耐震偽装にゆれた建設・建築業界・・・
01: 05: 04 消費支出、消費者のマインドは総じて・・・
01: 06: 37 首都圏・若者消費意識調査
01: 09: 52 労働者の給与は下落傾向が続いて・・・
01: 10: 20 2030年に労働力人口が1000万人減少・・・
01: 11: 06 職種別労働者過不足判断DIの推移
01: 11: 58 人材確保のための主な取り組み例
01: 12: 29 マーケット別M&A件数の推移
01: 12: 46 上場企業へのTOBが急増しており、・・・
01: 14: 03 日本企業による買収防衛策の導入状況
01: 14: 19 買収防衛策の業種別導入比率
01: 15: 11 上場会社のMBOによる非公開化件数・・・
01: 17: 00 親子上場の見直し機運が高まり、・・・
01: 18: 31 上場企業の非公開化・上場廃止など・・・
01: 20: 04 年齢構成の推移と将来見通し
01: 21: 41 年齢別国民年金納付率
01: 23: 31 基礎年金と生活保護の給付額の見通し
01: 25: 04 大前研一年金改革案
講師紹介: 大前 研一(おおまえけんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼージャパン会長を経て現職。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の客員教授でもある。著書多数。

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