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【大前研一ロシアレポート第二弾】
Russia Shock 変貌する北の大国 Part2


概要:
<二ヶ国語>

2000年にプーチン政権の発足以来、ロシアが経済大国として急速な発展を遂げてきた背景には、
豊富な天然資源を保有するほかに、旧ソ連時代、世界トップレベルといわれた軍事力の源であった優秀な科学者、技術者など、人材の宝庫である点が挙げられる。
近年は、IT分野への進出もめざましく、インドと並ぶIT大国との呼び声も高い。

向研会ロシア視察旅行後編では、
技術力の観点からロシア企業の実力を診断し、今後の展開を予想する。

ロシアは、
周期律表を発見したメンデレーエフをはじめ、ノーベル物理学賞を受賞したチェレンコフ、スプートニク号を開発し、ロケットの父と呼ばれるコローリオフなど、今日に至るまで著明な科学者を多数輩出している。

1980年にソ連邦が崩壊すると、
優秀な科学技術者たちは働く場を求め、多くが海外に流出していった。
プーチン政権下で経済が立ち直り始めると、この流出に歯止めがかかる。

IBMやボーイング、インテルなど、海外の大手一流企業は、
ハイエンドの人材を確保するため、ロシアに積極的な進出を行っている。

91年サンクトペテルブルグ市に拠点を置いたボーイング社では、
民間航空機の設計の8割をこちらに任せており、次世代旅客機「787」もここから誕生した。

インテル社は、ニジニ・ノヴゴロド、サンクトペテルブルグに進出。
3千人のエンジニアが従事するソフトウェアソリューション事業では、米国を除くと世界最大規模の売り上げを誇る。

高度な開発力と技術力を備え、英語を話す技術者は中国よりも多いという点から、
ポストインドのIT大国はロシアとの見方が強いが、問題点もある。
資本主義経済になじみが浅いため、透明性に欠ける会社が多く、高い技術を有していながら経営がずさんで、マーケティングの基礎がない点である。

ロシア最大手の製鉄会社セベルスタリは、
2006年、世界最大の鉄鋼メーカー、ミッタル・スチール(オランダ)による鉄鋼生産世界2位のアルセロール社(ルクセンブルグ)の買収問題において、アルセロール社に対してホワイトナイトの提案を申し出たが、経営の不透明度などで不信を招き、拒絶された。
セベルスタリは、即座に経営の手法をグローバルスタンダードに合わせるなどの努力をし、今ではロシアで最も欧米化が進んでいる企業との評価を得るに至った。

経済成長に下げ止まりが見えないロシアには、巨大なビジネスチャンスがある。
対日感情は極めて良好という状況にあっては、日露関係を強化しない手はない。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 Russia Shock
00: 03: 33 ロシア下院選:政党別得票率
00: 03: 53 ロシアの行政機構
00: 17: 32 ロシアの著名な科学者と功績
00: 19: 24 ソ連崩壊前の科学技術研究者数の・・・
00: 20: 03 ロシアから海外へ移住した研究者の・・・
00: 22: 44 Moscow Boeing Design Centerの概要
00: 36: 19 ロシアの主な軍事・航空関連企業
00: 37: 15 欧米航空・宇宙メーカーのロシア進出事例
00: 38: 25 ロシア戦略産業の国家管理をめぐる動き
00: 40: 32 Intel Moscowの概要
00: 50: 28 ロシアの主な研究開発拠点
00: 51: 24 ITサービス輸出額
00: 54: 07 世界アウトソーシングベンダーTOP100のロシア・・・
00: 57: 06 RUSSOFTの概要
00: 58: 56 LUXOFTの概要
01: 06: 27 IBA Groupの概要
01: 13: 51 DataArtの概要
01: 19: 38 Reksoftの概要
01: 28: 06 IDGCの概要
01: 44: 37 SeverStalの概要
01: 48: 44 ロシア企業による外資企業の買収
01: 53: 10 ポストプーチン
講師紹介: 大前 研一(おおまえけんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼージャパン会長を経て現職。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の客員教授でもある。著書多数。

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  アシスタント:藤井みさよ

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