リーダーとして組織の変革を進める上で、その障害となる第1の要因は、
リーダーが言ったはずなのに、チームメンバーがそれを実行に移さないことである。確かに、リーダーが言ったからといってメンバーが聞いているとは限らない。
聞いたからといって理解したとは限らない。
理解したからといって腹に落ちたとは限らない。
腹に落ちたからといって行動に移したとは限らない。
行動に移したからといって業績結果が出るまで継続したとは限らない。
リーダーは誰がどのハードルで倒れているかを把握し、
ハードルごとの打ち手を立案実行することが必要である。
変革のハードルを越えるためには「RWA分析」を使うと有効である。
これは、組織の状態を
Ready(やるべきであるという理解)、Willing(やりたいという気持ち)、Able(できるという行動)
の3つの要素から把握するものである。
それぞれに質問項目があり、メンバーへのアンケートをとることで調査する。
ただし、企業の事情によって、質問項目はカスタマイズする必要がある。
この調査結果をもとに打ち手を考えるのである。
変革の障害となる第2の要因は、組織が生き生きとしていないことである。
組織が生き生きと活性化し、強くなるためには「規律」と「動機付け」の両立が必要である。
組織活性度を調べるためには、
目標設定、役割分担、成果測定、コラボレーション、スキル開発の5つの要素について、
規律と動機付けの両方から分析する。
それぞれの点数を、合計してマッピングすることでその組織の現在地を知ることができる。
さらに、そのデータを細分化して分析することで特有の課題を具体的に診断する。
例えば、個別要素の強み弱み分析、属性別のギャップ分析、課題の優先順位付け、セグメント別のスコア分析などで、どこにどのような課題があるのかを調べるのである。
変革にあたっては、組織もリーダーも過去の体験や思いつきで行動しがちであるが、
今回の2つの手法は、変革の羅針盤として今の立ち位置と進む方向について考えるヒントを与えてくれる。