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> 組織人事ライブ440:川上真史

意志力の低下と組織問題(1) ~なぜ意志力は低下したのか~


概要:
今回から「意志力の低下と組織問題」(全6回シリーズ)として“意志力”について考えていく。

最近、日本の中で意志が弱まっていると言われている。
フリーター、ニート問題等、「何かやろう」「働こう」という意志が全体的に低下してきているようにみえる。
果たして本当に意志力が低下してきているのか。低下してきているように見えているだけなのか。

第1回目は「なぜ意志力は低下したのか」と言う視点から考えてみる。

最初に、意志であるものと意志でないものを正しく理解する必要がある。

「何かを達成したいができないだろう」という“願望”は意志ではない。
「何かを達成したいし、できる自信がある」というのが“意志”である。

また、「コンプレックスによる反応」は意志ではない。
これは、無意識的抑圧の裏返しである。
欲しいのに欲しいと言えないように、やればやるほど逆の方向へ行ってしまい自分を苦しめることになる。

逆に「自我による決定、実行」は意志である。
これは、自分の意識以外の何者にも左右されない決定を意味している。
自我には、主体性、単一性、連続性、自他との区別という4つの要素が必要である。

意志力と言える条件には、
 ①自分の中で十分に咀嚼し、“やる”と決めたもの 
 ②やろうとする気持ちだけでなく行動が伴うもの 
 ③“やる”ことに充実感が伴うもの 
 ④“やる”ことが社会や周囲にとって意味があるもの 
の4つの条件が必要である。

これら全てが完全でなくても良いが、4つ揃っていなければならない。
現在の日本において考えてみるといずれの意志力も下がっている感じがする。

ワトソンワイアット社の調査から、
現在の日本人はリーダーに対して、気持ちや思いが伴う意志はいらないが、社会的な意味や面白さを求めている
という傾向があることが明らかになっている。

また、意志力には、2つの方向性があり、
「内から湧き出てくるひらめきや思いの具現化(意志)」と、
「周囲をしっかりと見ることによる使命的な意志(意思)」である。
どちらも同じ意志力であり、自分に合う意志を見つけていく事が大切である。

一面的には、“志”のような意志力が低下しているというのは紛れもない事実だが、そこには使命的な意志力も存在している。
現在、むしろこちらの方が世の中で期待されている意志力になりつつある。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 意志力の低下と組織問題(1)
00: 01: 02 本日のテーマ
00: 02: 00 全6回の流れ
00: 02: 36 今日の流れ
00: 03: 23 意志と言えるもの言えないもの1
00: 04: 58 意志と言えるもの言えないもの2
00: 11: 32 自我の4条件
00: 14: 26 そのほか意志とは言えないもの
00: 22: 59 意志力と言える条件
00: 26: 28 日本のリーダーに欠落しているもの
00: 28: 54 日本のリーダーで強い特徴
00: 29: 42 日本のリーダーの意志力
00: 31: 31 日本・韓国・中国での比較①
00: 32: 09 日本・韓国・中国での比較②
00: 32: 46 日本・韓国・中国での比較③
00: 33: 07 日本・韓国・中国での比較④
00: 34: 07 なぜ意志力が低下しているのか
00: 44: 36 リーダーへの期待①
00: 45: 15 リーダーへの期待②
00: 45: 40 リーダーへの期待③
00: 45: 57 リーダーへの期待④
00: 46: 54 意志力とタイプ論1
00: 49: 31 意志力とタイプ論2
00: 52: 05 意志力の2つの方向性
00: 58: 07 今日のまとめ
講師紹介: 川上 真史(かわかみしんじ)
ワトソンワイアット株式会社コンサルタント
早稲田大学 文学学術院 非常勤講師 株式会社アトラクスヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産能総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループを経て、現職。 数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。

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  アシスタント:岩崎里衣

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