最初に、意志であるものと意志でないものを正しく理解する必要がある。「何かを達成したいができないだろう」という“願望”は意志ではない。
「何かを達成したいし、できる自信がある」というのが“意志”である。
また、「コンプレックスによる反応」は意志ではない。
これは、無意識的抑圧の裏返しである。
欲しいのに欲しいと言えないように、やればやるほど逆の方向へ行ってしまい自分を苦しめることになる。
逆に「自我による決定、実行」は意志である。
これは、自分の意識以外の何者にも左右されない決定を意味している。
自我には、主体性、単一性、連続性、自他との区別という4つの要素が必要である。
意志力と言える条件には、
①自分の中で十分に咀嚼し、“やる”と決めたもの
②やろうとする気持ちだけでなく行動が伴うもの
③“やる”ことに充実感が伴うもの
④“やる”ことが社会や周囲にとって意味があるもの
の4つの条件が必要である。
これら全てが完全でなくても良いが、4つ揃っていなければならない。
現在の日本において考えてみるといずれの意志力も下がっている感じがする。
ワトソンワイアット社の調査から、
現在の日本人はリーダーに対して、気持ちや思いが伴う意志はいらないが、社会的な意味や面白さを求めている
という傾向があることが明らかになっている。
また、意志力には、2つの方向性があり、
「内から湧き出てくるひらめきや思いの具現化(意志)」と、
「周囲をしっかりと見ることによる使命的な意志(意思)」である。
どちらも同じ意志力であり、自分に合う意志を見つけていく事が大切である。
一面的には、“志”のような意志力が低下しているというのは紛れもない事実だが、そこには使命的な意志力も存在している。
現在、むしろこちらの方が世の中で期待されている意志力になりつつある。