広野社長は大学卒業後、数回の転職を経て、プラザクリエイト、ポッカクリエイト、タリーズコーヒージャパンと一貫してチェーンストアを営む企業の経営に参加したという経歴を持つ。
2000年3月、女性が豊かになる産業を応援したいと、ライフスタイル産業というカテゴリーを設定、その産業への投資育成事業を行う21LADY.COM(現21LADY株式会社)を設立した。2004年には、名古屋セントレックスへの上場を果たす。
現在、シュークリームで有名な「株式会社洋菓子のヒロタ」を始めとする5つの企業へ投資、自ら再生事業に取り組んでいる。
創業以来売上高は順調に伸び、2007年度は44億円を達成、損益は投資先行となるが故に、2007年度は33億円の経常利益赤字決算となった。
経営方針は、「ブランド価値向上」「ノウハウが活きる投資案件の発掘」「好立地への新規出店推進」の3つを掲げている。
「ヒロタ」が民事再生となった要因は、経験のない飲食事業への参入、新工場の土地取得・建築、CI導入による店舗のイメージダウンであった。
広野社長は、シュークリーム市場は大きく、どの世代からも愛され、「ヒロタ」は創業80年以上の老舗ブランドとしての知名度を持つと分析、女性を中心として、商品、パッケージ、店舗、スタッフ教育をリフレッシュするという独自の方法を用い、約3年という短期間でブランド再生を実現した。
民事再生時の一般債権はすべて完済し、7億円の新たな設備投資も行う。
この他に、ダイエーから買収した英国風パブの「HUB」、カジュアル中華ダイニング「上海モダン」の「インキュベーション」等の再生事業や「LSAM」の投資顧問業を手がけている。
広野社長の座右の銘は「温故知新」。
事業再生にあたっては80%伝統を生かし、20%新しいエッセンスを加えることで、全く新しく見えるという経験からである。
長期経営方針としてライフスタイル産業におけるブランド戦略で「10ブランド、1000億円企業」を目指している。