「m3MT マーケティングフォーラム2007」の大前の講演より、21世紀ビジネス社会で成功するスキル開発について語る。21世紀のグローバル経済では、英語能力が必須のスキルである。
単に英語がしゃべれるだけではなく、英語でリーダーシップがとれるようなコミュニケーション・スキルが必要となる。
そのためには、日本の教育制度を変えなければならないが、「今の政府の教育改革では、大量生産の工業化社会にあわせた人材しか育てられない。しかし、答えのない21世紀の社会では通用しない」と大前氏は力説する。
重要なのは、北欧などを見習って「傑出した個人」を育てること。
スポーツや音楽の分野では、日本でも以前から行われていた手法だが、「今後は経営でもそういうアプローチが必要になる」と語る。
次に重要なのは「財務力」である。
資産管理や資産運用の重要性など、アングロサクソンの家庭で育つと、父親の口からは財務の話しか出てこないとか。
ところが、日本では、そうした家庭教育はほとんど行われていない。
財務の素養がないため、1500兆円もの個人金融資産が、低金利の貯蓄に塩漬けになっていても平気なのである。
財務の力があるということは、老後の心配をしなくてよい、ということにつながる。
「これからは日本人も真剣に資産運用を考えるべき」と、大前は訴える。
また、ITスキルも非常に大切だ。
You Tubeの出現によってメディアの勢力図が大きく変わったように、ITの影響力は絶大である。
PS3が負け、任天堂のwiiが圧勝したのもYou Tubeの影響でもある。
「デジタル放送が始まれば、既存のテレビ局のビジネスモデルは崩壊する。
こうしたサイバー社会の威力を知るためには、それを使いこなすことが重要となる。
自分がサイバー・ジャングルの中に身を投じることが肝心だ」と語る。