「これが世界最適運用・世界標準で考える資産形成」と題して、2007年春季証券投資セミナーでの講演内容紹介する。
効率的な資産形成のためには、世界的な巨大ファンドを動きを注視することが必要だと、大前氏は力説する。
ところが、過去20年の日本人の特徴は、「高値で買って、安値で売る」というもの。
言うまでもなく、本来は「安値で買って、高値で売る」べきなのだが、日本人はファンドと逆の行動をして、明らかに「カモ」になってしまっていた。
もう一つの日本人の特徴は、世界最大の「貯蓄大国」であること。
「いざというときのために」と、皆がせっせと貯金に励み、1500兆円もの個人資産を保有している。しかし「30代で老後を心配をするのが日本人。世界の人から見れば非常に不思議な現象だ」と大前氏は話す。
夕張市の財政破綻は決して他人事ではなく、冷静に考えると、日本全体も同規模の借金を抱えているのが実情である。
しかも、その借金は将来にわたって返す見込みのないもの。役人や政治家はそれを見て見ぬふりをしている。
「それでも日本人は文句を言わない。政府にだまされてはいけない」と大前氏は力説する。
日本人の資産のピークは死ぬときだが、「死ぬときの資産はゼロ」というイタリア人のように、日本人も元気なうちにお金を使い、楽しめるときに人生を楽しむべきではないだろうか。
支払いの終わった住宅、貯金、年金、保険は重複した商品なので、重複部分を取り除けばキャッシュフローは大幅に増える。
安定して15%の運用実績を上げられる実力派のファンドマネージャーは世界でも限られている。
彼らが運用するファンドをうまく組み込んで資金を運用をすれば、日本人はぐんと豊かになるはず。
ドイツ人やオーストラリア人に倣ってこの手法を勉強し、世界標準の運用をするべきだ、と語る。