グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
個人のグローバリゼーションを支える金融

アントレプレナーライブ180

ゲスト:中島 努氏(ニッポン・ウェルス・リミテッド リストリクテッド・ライセンス・バンク 取締役兼CEO)

 

■個人のグローバリゼーションを支える金融
グローバリゼーションの今、世界へ出て行く日本企業は決して少なくない。資金面をサポートする企業向け機関も確立されているが、個人の場合、海外で活躍する人への金融基盤の支えは意外と見逃されてきた。その状況に一石を投じた起業家が、本講座のゲストであるニッポンウェルスリミテッド取締役兼CEOの中島努氏だ。預金以外に、証券や保険の商品を扱えるユニバーサルバンク制度を利用し、香港でオフィスを開いた。なぜ香港を選んだのだろうか。起業の思いや事業戦略、併せて、中島氏の金融哲学も聞く。

 

■不十分な海外での資産運用
日本は世界で第2位の個人金融資産国だが、5億円超の保有者は5万4千人ほどで、一番多いのは3千万から5億円資産の約1千万人だ。だが、このボリュームゾーンは、現在、十分な運用サービスを受けられていない。特に豊富な商品がある海外においては、外資系金融の個人向けサービス撤退が続き、ほとんど手がない状態である。
中島氏はボリュームゾーンにこそ、外で真の資産運用をという使命を感じ、アジアのほぼ中心にある香港に金融機関をつくることを決意した。資産運用センターの成長率や経済自由度が1位の香港は銀行免許取得の可能性も大きかった。

 

■業務の柱である3種類の免許
必要な免許は銀行、証券、保険商品販売代理業の3種類であり、構想を練ってから3年後に免許を取得、2015年、ニッポンウェルスリミテッド(NWB)を開業した。NWBの特徴は、資格取得した三つを業務の柱とし、きめ細かな相対サービスをすること、多言語で対応が可能、最低預かり金が、欧米プライベートバンクの50分の1、1千万円であることだ。ただ、口座は現地で開くことになっている。顧客の反応では、日本国内で口座が開けないか、10万円でお試し投資ができないか、もっと面白い商品がほしいとの声があり、それだけNWBに期待するという表れだろう。顧客の思いを受け止め、今後は一つ一つサービスを充実させていくという。

 

■「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意思に属する」
もともとの事業発案者は、取締役COOの長谷川健一氏であり、さらに、取締役兼CMOの松島富美雄氏を含めた3人チームでのスタートだった。資金面は新生銀行が50%出資、その他、日本の金融機関と香港株主の組み合わせである。中島氏は幼少期に家業の浮き沈みを経験し、将来の仕事は金融と決意。紙と鉛筆と電卓で、人生を天にも地にもなし得るのが金融だとの考えを示した。座右の銘は「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意思に属する」、アランの『幸福論』からだ。目標は、NWBをアジアと日本を結ぶ個人に特化した金融機関に育てること。講師は、ニーズは十分にあるので成長が期待できると結んだ。

 


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