グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
資源大国ニッポンのビジネス

アントレプレナーライブ179

ゲスト:越智 晶氏(リファインバース株式会社 代表取締役社長)

 

■リファインバース株式会社
一般的に日本は資源がないと言われているが、逆転の発想で、現代社会からあふれ出る「ごみ」を資源とし、ビジネスチャンスにつなげている会社がある。ITの普及で大量に用いられるようになったタイルカーペットは、最終的に産業廃棄物となって埋立処分場行きだ。この事態を憂いて、捨てられるものを再利用しようとリファインバース株式会社は設立された。ゲストとして招いた越智晶代表は、ビジネススクールを経てリサイクル業へ参入、全世界が抱えるごみ問題を事業転換させたビジネス手腕や、詳しい事業内容を聞く。

 

■タイルカーペットの再原料化
1990年代から、オフィスにはPCが不可欠となっている。床下は配線がうねり、床表面には部分的にはがせるタイルカーペットが敷かれるようになった。このカーペットの構造は、表側がナイロン、裏は塩化ビニールで、通常は処理困難物だが、リファインバースは約2秒で2層を分離、塩化ビニールの粉砕、再原料化させる特殊技術を開発した。

 

■事業の流れ
事業の流れは、まず入口の部分で、産廃業者からごみを仕入れて回収料を発生させ、次に開発した機械にかけて樹脂に再生化、出口ではカーペットメーカーに原料として販売する。入口と出口で収益が発生するダブルインカムであり、技術力とコストカットの結果、会社、産廃業者、カーペットメーカー三者のwin-win-winを実現している。この独自技術は工作機械がベースとなっており、エンジニアがメーカー出身で、品質には自信があり、ここ10年間の不具合はゼロだという。カーペットづくりにはオープンイノベーションとして産学連携も実施しており、明治大学、住江織物、住友商事とも共同開発を行っている。
■越智氏
会社設立は2003年、前身は内装廃棄物処理業の有限会社御美商だ。大前研一氏が主催するビジネスプランコンテストに越智氏が参画していたとき、御美商が応募してきたことがきっかけだった。2002年、同社の社外取締役を務め、翌年、新たにリファインバースを立ち上げた。技術面と人材を御美商から引き継ぎ、マーケティングを本格化させ、2005年には2500坪の工場を建設した。だが、当初は毎年3、4億円の赤字が続いていた。当時の苦労を知る、取締役の松村順也氏と瀧澤陵氏は、困難が続いても社員は希望を持ち続けた。社長の信念がみんなの士気を高めていたと言う。座右の銘である「成功とは成功するまでやり続けること」が、越智氏の姿勢を表している。

 

■今後の戦略
今後の戦略は、タイルカーペット事業の規模を拡大させ、ナイロンリサイクルも開発するとのこと。講師は、正しいと思ったことは信念を持ってチャレンジするのが大事だと、視聴者に語りかけた。

 


★ Business Breakthrough Chは、スカパーとインターネットにて番組を配信しています。ダイジェスト版を特典映像として公開しました。

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