グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
経営者ライブ~石坂産業~

経営者ライブ130

ゲスト:石坂典子氏(株式会社石坂産業 代表取締役)

 

■「おもてなし経営企業選」石坂産業
石坂産業は、本社・工場を埼玉県三芳町に置く産業廃棄物処理を営む企業。現社長の石坂典子氏は、父親の会社を継承し、かつてダイオキシン騒動で批判の矢面に立たされ、風評被害を受けた窮地の産業廃棄物処理会社をV字回復させた。今では里山の保全活動など地域密着のビジネスを展開する。
2013年には経済産業省の「おもてなし経営企業選」に選ばれるなど、企業や環境に関係する数々の賞も受賞している。本番組では、石坂社長を招き、石坂産業が環境に配慮した営業をなぜ可能にしたのか、その秘密と将来展望を伺う。

 

■石坂氏
石坂典子氏は、1972年東京生まれ、米国バークレー大学短期留学を経た1992年に、父親が創業した石原産業に入社した。1999年、地元・埼玉県所沢市周辺の農作物がダイオキシンで汚染されているとの報道で石坂産業が風評被害の矢面に立たされ中、2002年に取締役社長に就任、逆境をチャンスに変えようと「脱産廃屋」を掲げ、環境に配慮した改革を断行する。2013年には代表取締役社長となり、各界で目覚ましい活躍を遂げた女性を表彰する「日経WOMAN」の「ウーマン・オブ・ザイヤー2016」で情熱経営者賞を受けた。

 

■廃棄物はリサイクル資源
これまでの産業廃棄物処理業者は、コストの比較だけで選択され、処理の内容まで考慮されることは少なかった。石坂産業では、廃棄物をリサイクル資源と考え徹底的に選別分類処理することで、95%以上を再生原料製品として世に還元している。中心となる顧客は産廃を発生させる事業者であるため、石坂社長は、自社存続のためにはコストだけで評価されない価値創造、見えないブランドを確立するべきだと考え、工場作業の可視化を積極的に行っている。

 

■環境保護と生息環境の保全再生
環境保護にも意欲的で、地主保有の里山管理を引き受け、三芳町・沢市・川越市にまたがる緑豊かな三富新田地域の里山再生・教育事業に取り組む。
同社は、東京ドーム約3.7個分の敷地面積17万平米のうち87%が緑地という立地を生かし、生物多様性を保全し子どもたちと一緒に学ぶ取り組みを続けている。固有種の動植物の生育・生息環境の保全再生に貢献したと評価され、財団法人日本生態系協会の「JHEP」制度で国内2例目の「AAA」の認証も受けた。今後も里山の再生を長期的に継続できるよう、森に価値が出て経済を回せる仕組みづくりを模索する。

 

■CSV活動の良きお手本
経営者は、CSV(「社会と共有できる価値」の創出)活動のお手本となる会社として、石坂産業を見学し、環境を考えるきっかけにして自社戦略に役立てていただきたい。石坂氏の著書『絶体絶命でも世界一愛される会社に変える』『五感経営』なども参考にされたい。

 


★ Business Breakthrough Chは、スカパーとインターネットにて番組を配信しています。ダイジェスト版を特典映像として公開しました。
→ http://bb.bbt757.com/
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