グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
対策としての多世代居住「シェア金沢」

対策としての多世代居住「シェア金沢」

ゲスト:雄谷良成氏(社会福祉法人佛子園理事長)

 

■さまざまな人々が一緒に楽しく暮らせる町づくり
シリーズ最終回のゲストは、社会福祉法人佛子園理事長である雄谷良成氏。雄谷氏は、これまで障害者が働く場や高齢者向け介護施設など、多くの施設を立ち上げてきた。近年は、年齢・性別・国籍・障害の有無に関わらず、さまざまな人々が一緒に楽しく暮らせる町づくりに取り組んでいる。日本版CCRC(継続介護付きリタイアメント・コミュニティー)である「Share金沢」には、安倍首相をはじめ、国内外から多くの視察団が訪れている。
本番組では、雄谷氏が歩んできた道のりや、今後目指していることについて伺う。

 

■雄谷氏
雄谷氏は、祖父が住職だった日蓮宗行善寺の障害者施設で、障害を持つ子どもたちと寝食を共にする幼少期を送った。金沢大学教育学部を卒業後、白山市で特別支援学級を立ち上げ、教員として勤務。その後、青年海外協力隊としてドミニカ共和国へ派遣される。帰国後、北國新聞社に入社、地域おこし等を担当。6年間勤務後、実家の佛子園へ戻る。
1998年、障害者がビールを醸造・販売する場「日本海倶楽部」を設立。2008年、廃寺を地域コミュニティーセンターとして再生した「山草二木 西圓寺」を開設。ある日、重度心身障害で首がほとんど動かせない男性に認知症の女性がゼリーを食べさせようとした。最初はうまくいかなかったが3週間もすると上手にできるようになり、女性の深夜徘徊も激減した。それを見て、医療や福祉の力だけでなく、さまざまな人が関わり合うことが大切だと気付いた。

 

■Share金沢
2014年、地域の人が主体的に地域社会づくりに参加する町として「Share金沢」をスタート。約1万1千坪の敷地に、売店、レストラン、ライブも行えるバー、ボディーケアサロン、助産院、学生向け住宅、高齢者向け住宅、児童入所施設など多様な施設があり、住民たちが集い、支え合う。生きがいがある人は生存率が高く、高齢者就業率が高い地域では健康寿命が長い。趣味や娯楽活動、ボランティアや市民活動への参加率が高い地域は要介護率が低い。目的を持ち、誰かの役に立っていると皆が感じられることが必要だ。多世代が混在し、住民主体で日常的に関わり合うことが増えると町自体が活性化する。

 

■輪島KABULET
2015年より国の「生涯活躍のまち」モデルの一つに選定された輪島市と提携し、「輪島KABULET」プロジェクトが始まった。青年海外協力隊OBの協力も得て、空き家や空き地を活用して人が集まる場所をつくり、独居老人宅や高齢者住宅等と拠点とが双方向で情報をやりとりできる仕組みづくりや、車や電動カートなどのシェアリングシステム構築等に取り組む。人を喜ばせることができる関係や環境があることに価値があると言えよう。

 


★ Business Breakthrough Chは、スカパーとインターネットにて番組を配信しています。ダイジェスト版を特典映像として公開しました。

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