グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
ゲームチェンジャーの横顔「アトリエはるか」

ゲームチェンジャーの横顔「アトリエはるか」

ゲスト:西原良子氏(株式会社アトリエはるか 取締役)

 

■アトリエはるか
合コン参加を繰り返すOLが「こんなものがあったらいいのに」という素朴なニーズを実現したアトリエはるかの創業者西原良子氏をゲストに迎える。持ち前の実行力と人間性豊かなリーダーシップを発揮し、駅ナカ・駅チカ立地のクイックメイクサロンを設立、女性に受けるサービスを低価格・短時間で提供して人気を博す。一方西原氏は、不安定な美容師の待遇改善にも尽力し、将来設計の組み立てまで目を配る。店舗は大都市中心に57店舗まで広がってきた。これからの課題は情報管理の徹底など組織面での統治力強化である。

 

■西原氏
西原良子氏は愛知県生まれ。女子大を卒業後、地元テレビ局に就職して2年で退職。2000年12月、同県有数の繁華街名古屋セントラルパークに「クイックメイクサロン「atelier haruka」をオープン。2001年9月には東京進出を皮切りに、ターミナル駅・施設への出店を加速。創業16年を経て東京・大阪・福岡など全国57店舗を展開、年商は25億円を超えた。現場を重視し、週末は店舗に立ちながらスタッフの教育などに携わる。3児の母。

 

■起業のきっかけ
西原氏はテレビ局勤務時代、自身が合コンに足繁く通う日々を過ごした。パーティー会場に入る前、化粧直しのため頻繁にトイレなどへ駆け込むうちに、プロの人に短時間でメークを頼める場があれば便利と考えるようになり、いっそ自分でつくってしまおうと思い立つ。経営計画書はおろか、名刺すらも満足になかった氏が、好立地のセントラルパークに1号店を出店できたのは、ひとえに事務所の担当者を揺り動かした氏の熱意による。

 

■女性の心をつかんだサービス
美容師とメーキャップを担うスタイリストは確保できたが、当初はチラシ配りに励んだ。立地候補を駅ナカ・駅チカに絞り、20分2500円でフルメークを施すなど気軽さと値ごろ感を訴え、合コンや女子会へ向けてのモチベーションアップの場となり女性客の心をつかんだ。着物やドレス、浴衣などのレンタル衣装や、化粧品販売なども手掛ける充実したサービスは評判を呼び、店舗は高回転を維持する。

 

■人間性とリーダーシップを兼ね備えた西原氏
1号店は、夜の繁華街に勤務する女性たちが常連となって収益を支える幸運にも恵まれた。業容は拡大し、東京進出を果たした際は教育や評価制度の整備を始めた。
同時に西原氏は、美容師の給与面などの待遇改善と将来設計への支援の充実にも心を注ぐ。まず実行し、問題が発生したら解決するスタイルで氏は苦境を乗り越えてきた。従業員が400人を超え、全国出店が進むに従い、今後は店舗運営や人事政策、顧客情報管理などの組織統治が求められよう。従業員から親しみを込めて「良子さん」と呼ばれる氏は、人間性とリーダーシップを兼ね備えたゲームチェンジャーだ。

 


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