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24時間最大活用の術をまさに体得


鹿島 学 (2003.10卒業) Brown Brothers Harriman & Co.勤務

200年近い歴史をもつアメリカ最古のプライベートバンクに勤務して5年になります。 これまで年金・機関投資家や投資ファンドが実施するグローバル投資にかかわる資産管理業務(グローバルカストディ)の営業・企画に従事していましたが、最近Business Developmentというチームを新たに組成しマーケティングに取り組んでいます。 新たなサービスプロダクトの開発を通じ、顧客価値の発見と創造を楽しむ毎日です。


Bond-BBT MBA 受講の動機

当初の受講動機はきわめて不純でした。というか、少なくとも崇高・明確な学習目的はありませんでした。 何か勉強でもしたいなと思っていたときに「仕事をしながらMBAが取得できる」という文句に何となく飛びついただけです。 あまり時間をかけて比較検討もしませんでした。また、海外のMBAホルダーであってもたいしたことのない人材を少なからず見かけていたので、MBAタイトルの価値については正直当時は懐疑的でした。 MBAを重宝するような世間の見方があるものの一体どの程度のものなのだろうという関心が当初の動機となっていました。

しかし今思えば、あのうたい文句に騙されてよかったと感じています。多くの学友や先生方との議論を通じて刺激を受け、後付けながらも次々に新たな動機が生まれていったというのが本当のところでした。 そして、MBA価値を高めるためには与えられたことをこなすだけではなく、 主体的な取組みが不可欠であり、自らの価値を向上するために何が必要なのかを留意するように意識し始めたのも後発的な動機づけに影響を与えました。 こうした動機づけは学習内容そのものだけでなく、学習方法や姿勢に関して様々なこだわりとして意識だけでなく行動のなかで表現されるようにもなりました。 例えば、受講への動機として学習方法の探求にこだわり、限られた時間資源のなかでいかに集中して学習効率を高めるかという自分にとって最適な方法を見出すよう努力しました。 そして(知識・情報の習得やケースの批評・批判よりも)実践力を高めるためにグループ・プロジェクトや自らの業務においていかに学んでいるものを活かすかを最優先して課題に取り組みました。 またこのMBAプログラム最終段階においては、集まり易い仲間とグループ・プロジェクトをするのではなく、 むしろ物理的には会えない仲間といかに高いレベルのプロジェクトを遂行できるかにこだわり、福岡・大阪・名古屋・東京でメンバーを構成してダイナミックなプロジェクト活動を実践することができました。

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実際受講して「面白い」「役に立つ」ということ、また「大変なこと」

学んだことが役立ったかどうかはいかに実践できたか(ないしはこれから実践できるか)どうかにつきます。 ペーパー試験やレポート課題の点数が高いからと言って、それが実際に役に立つとは限りません。 点数評価よりもどれだけ自ら発揮できる能力を高められるかが重要なポイントとなります。 MBAプログラムで培ってきたことを実践できるか否かは、個々のMBAタイトル価値にも直接反映されるはずです。 こうしたMBAタイトル価値は個々人に帰結しますが、このMBAプログラムで得ることのできた仲間というソーシャル・キャピタル(これは我々の財産です。) を活用して、卒業後さらに学習してきたことを役立てる機会とMBAタイトル価値向上の可能性は無限に広がっていると言えるでしょう。


あえて、MBAプログラムの受講期間において役立ったことを前項の動機づけにも関連させて3点列挙すれば次のようになります。


1. Time Management

地球上の誰もが平等に1日24時間という時間が与えられています。働きながら学んでいる人は数多くいます。 働きながら学校に行っているなんてたいへんだねと周囲の人に思われることも多いでしょうが、それに甘えることはできません。 むしろ周囲の人間より高い結果責任を負わなけばならないはずで、仕事にも勉強にもそれぞれに言い訳しないで取組むことに自分はこだわってきました。 言い訳なしで24時間を最大限に活用できる自分なりの方法をこの2年で習得できたことにより、 今後の自己啓発や業務だけでなく人生を豊かにするためのタイムマネジメント能力を大いに高めることに資したと確信しています。 逆にいえば、いかにそれまで時間を無駄に使っていたかを思い知らされました。 ダラダラとした社内会議や取引先とのミーティングの要点を絞り効率的な運営を実践することで時短し、密度の濃い業務運営を自ら実践できるようになりました。(同僚に言わせると、自分はたんに「せっかち」になっただけとのことですが。)


2. Real Business

くどいようですがMBAは実践されてこそ価値があります。だからこそコース・アサイメントのグループワークは特にその価値を高める最高の機会でした。 なにより社会・組織の縮図としてのグループでメンバーと一緒に短期間にプロジェクトを完成させる訳ですから、学んでいることを実践する最高の場所となるはずです。 また、多くのプロジェクト・アサイメントはケースを扱うことから、その研究対象となる企業・業界が決まれば、経営者・マネジメントに直接会い生の声を聞くようにしました。 「学生で企業・業界研究しています」というと優れた経営者は意外に会ってくれ、真摯に我々の対応をしてくれるのには正直驚かされました。 こうして多くのプロジェクトでは机上の学習に止まることなく、経営者・アントレプレナー・ベンチャーキャピタリストとの交流を可能とし、 今の会社だけにいては分かり得ないことを実学として体得できたことは何に変えられるものではありません。 この2年間の様々なプロジェクトを通じて10名以上もの一線で活躍している経営者・アントレプレナー・ベンチャーキャピタリストなどと直接会うことができました。 このソーシャル・キャピタルも一生ものの財産となっていくでしょう。


3. Dynamics in Cyber Space

サイバー・スペースでの学習(e-Learning)にはFace-to-faceではないことから限界があると言われています。 事実、リアルに勝るものはないという側面もありますが、逆にサイバー空間が故に学習効果が無限に広がる側面もあるはずです。 例えば、テーマについて先生・学友と議論を戦わせるDiscussion Boardは時間と空間距離に縛られることなく、充実した深い考察と議論を可能とします。 先に述べたグループ・プロジェクトにおいてもそうですが、2年前の受講当初は集まり易いメンバーと組むことが必須条件のように考えていましたが、それは大きな間違いであることがあとで分かりました。 時間距離はサイバー空間の学習で克服できるのではというこだわりを持って取組んでみると、時にメンバーの所在場所が国境を越えてもダイナミックな活動ができ、 むしろ高い制約要件下での活動はより実りの多いグループ・プロジェクトを引き出すことを証明することができました。


殆ど他の仲間との交流がなく自分一人で課目に取組んでいる時(特に最初の半年程度)はいつも不安だらけでした。 また、時にDiscussion Boardでの議論のなかで強気に発言していても、実は自らの理解・見解が本当に正しいのか悩んでいました。 困っているときに、助言をもらうことで精神的な支えになったのは、やはり一緒に学んでいた仲間でした。 困った時に打ち明けられる真の友人をいかに持つか。これは、MBAプログラムを受講している時だけでなく、普段の生活のなかでも重要なことのはずです。


2年間のなかで困ったことは、学習のなかだけでなく生活一般のなかに多々ありました。 特に時間の制約から家族ケアが極端にできなくなったことです。 週末の時間を家族サービスに割くことは極端に減りましたし、業務上の出張なども重なり勉強もあれば、殆ど家族と一緒にいないこともありましたし、年に数度行っていた国内外の旅行もなくなりました。 家族は理解してくれるとはいえ、やはり愚痴のひとつふたつも時に出てくるもの。 その時に「自分は働いて勉強しているから我慢しろ」なんていうのは愚の骨頂。一生懸命耳を傾け自分のワガママで家族に迷惑を掛けているという事実を再認識することです。 そして、メリハリをつけて時に思いっきり家族サービスできる時間を割いて映画を観たり食事をしたりなどガス抜きすることが大切です。(これは自らのガス抜きにもなるはず。) 日頃の家族への感謝の気持ちを現地オーストラリアに家族と一緒に行くことで示すのも一考です。 何より一体感・連帯感を生むことができます。自分は一回目の現地スタディー・ツアーには妻と行きました。 また、現地卒業式には両親を連れて行き、卒業の感動を共有してちょっとした親孝行もできました。

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今後のキャリアビジョン

2年間取組んできたビジネスプランにおいて、現在ビジネスモデル特許の手続きを進行させ権利確定へのプロセスをなお目指しています。 MBAプログラムが修了しても仲間との活動は止みません。もしかしたら事業化への道もあるかもしれないので、将来への楽しみを残しています。


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