【できる人はプロアクティブに動く!】
「先読み力」で人を動かす ~リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント~(村中剛志 氏)
まずは、本著内で村中氏が紹介している以下の例を抜粋してご紹介します。
野球のファインプレーはどっち?
ピッチャーが投げたボールを、バッターが外野に打ち返しました。Aチームの外野手は、それを追いかけてダイビングキャッチし、アウトにしました。攻守が変わり、また同じところへ打球が飛びました。Bチームの外野手は、すでにそこにいたので、ボールを追いかけることなく難なくキャッチしアウトにしました。
いったい、どちらが本当のファインプレーでしょうか?
皆様はどのように思われますか?
野球の実況中継などを見ていると、Aチームの外野手が「ファインプレー!」とよく賞賛されているのではないかと思います。派手ですし、そのプレーで球場内は大いに盛り上がります。士気を上げるためにも、有効な側面はあるかもしれません。
ただ、著者はBチームの外野手の方がファインプレーをしていると指摘しています。Aチームの野手のように派手なファインプレーは、バッターが打った後に走り出すために起こること。つまり、ボールの行方を先読みできずにリアクティブに動いたためだと分析します。
一方、Bチームの野手は、一見地味でわかりにくいですが、バッターが打つ前にボールの来る場所を先読みしたからこそ難なくキャッチできたのだと言います。つまり、プロアクティブに動くことができたためです。
仕事で成果を上げるためには、「先読み力」と「プロアクティブな行動」が必要なのだと著者は考えています。つまり、起こりうる出来事(問題)を早めに推測・発見し、先手を打つために一歩先に行動することが必要だというのです。
考えてみると、たしかに当然のことかもしれません。ただ、普段の自分を振り返ってみるとどうでしょうか?普段の仕事の進め方(それに限らず生活の仕方といってもいいかもしれません)を見つめ直しながら読み進めると、よりプロアクティブに行動していくための気付きを得ることができます。
では、先読みしてプロアクティブに動くことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?以下に、著者が挙げているポイントを3つご紹介します。
1.自分のために投資する時間を確保することができる。
2.目標を短期間で達成できる。
3.早いスピードで成長できる。
3つめは、自分の成長に必要なものを予測し、準備して行動していくことで、周囲の流れに流されるがままに日々を過ごすより成長の機会が早く得られるということです。
「忙しくて時間がない。だから、学びたいのだけれども学べない・・・。」
「なかなか仕事で成果を上げることができない・・・。」
「早く成長したいけれど、なかなか・・・。」
そのように日々、感じられている方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、「先読み力」と「プロアクティブな行動」を自分が取ることができているか、改めてご自身を振り返られてみるとよいかもしれないですね。
「先読み」と「プロアクティブな行動」を行うためには、タイムマネジメントもとても大切な要素になってきます。今回はスペースの関係でご紹介できませんが、タイムマネジメント力を向上させるための実践的なポイントも本著にはまとめられています。ご興味をお持ちの方は、ぜひ本著をご覧になられてみてください。
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