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【第3部】Bond-BBT MBAでの学びは、自分の血肉として溶け込んでいます。【走り始めた起業家たち】

先々週からスタートした、起業をされて数年以内の方々をご紹介するシリーズ「走り始めた起業家たち」。記念すべき最初のスピーカーとして、フィリピンのスービックで短期語学留学のための英会話スクール「iYES(アイイエス)」を起業されたBond-BBT MBAプログラム8期生の中沢宏行さんをご紹介しています。

先週は、iYESを起業された理由や苦労されている点にフォーカスしてお聞かせいただきました。第3部である今回は、Bond-BBT MBAで学んだ事がどのように現在活きているのか?そして、中沢さんが今後何を目指されるのかについてご紹介したいと思います。

Bond-BBT MBAで学ばれたことはどう活きていますか?

特にプログラムの中での「これが」というものはないですね…。なんというか、学んだことは全体として自分のベースのようなものになったイメージ。「MBAでこのようなことを学んだよね」といちいち意識することはなく、学んだ事がすべて自分の中に溶け込んでいて、自然と活かせているような印象です。最初の転職をしてから仕事を変えていって、今もサバイバルできているということは、受講を通して基礎ができたのだと思います。

また、おそらく受講していなかったら日本の大手メーカーにそのまま残っていたかもしれない。きっと転職して組織の外に出るという決断はしなかったと思います。転職して、起業をするエンジンになったというのは間違いなく言えるのではないでしょうか。

受講生・修了生の方々からお話を伺っていると、よく受講生・修了生のネットワークの中で仕事の相談にのってもらったり協力してもらったりするという話も聞きますが、中沢さんの場合はいかがですか?

実際にお客様を紹介してもらったり、パートナー提携しようという声をいただいたりすることもありますね。このようなところにアプローチしてはどうかというアドバイスをいただいたこともあります。Bond-BBT MBAで培ったネットワークは間違いなくあると思いますね。

実益につながる話もそうですが、仕事などの相談をし合ってメンタル的なサポートをいただくこともあります。頻繁にではないですが、頃合を見計らって食事をしたりもしていますね。仕事の話で会おうよというよりは、飲みに行こうよということで会うことが多いです。あと、現役の受講生の方から最後に取り組むビジネスプランを作る参考にしたいということでコンタクトをいただいたことがあったのは嬉しかったですね。

オンラインが学びのメインではありますが、受講生・修了生のネットワークはつながりが強いと思います。

中沢さんとして、今後iYESをどのようにしていかれたいですか?

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端的に言うとしたら、まず日本とフィリピンの架け橋になりたいと思います。自分の目が向いているのは東南アジアしかないですが、次はフィリピンだけでなく東南アジアの国々との架け橋となれるようにしていきたいですね。iYESでの仕事は人との関わりの中で進めていくもの。だから、人との関係は今後も大切にしていきたいな。

そして、提供するサービスを受講された方々から「自分が実現したいことができるようになった!」という声をたくさん聞きたいですね。そんなことができたら、最高ですね!

人との関係性を大切にしながら、誰が得をして誰が損をするということではなく、チームで一緒になって成長していきたいという想いが自分にはあります。それは昔、工場のマネジメントをしていたときから自覚していました。自分のまわりにいるステークホルダーと一緒に幸せになって、一緒にビールで乾杯できるような関係を築いていきたい。そんなことができるような経営者になりたいと思っています。リーダーシップはいろいろとあると思いますが、自分は自分の性格を考えるとまわりを巻き込んで手伝ってもらいながら進める方だと思います。そういった意味では、謙虚でありたい。

このような自身の在り方を通して、東南アジアの国々と日本の架け橋として共栄発展できるようにしていきたいです。

最後にMBAを検討している方、起業を検討されている方にメッセージをお願いします。

MBAにチャレンジしたいのだとしたら、手を挙げたもの勝ちですね。学ばなくてもいいとは言いません。やってみたらよいと思います。自分が当初もっていたMBAホルダーのイメージと、今のイメージはまったく異なります。感情に流されないとかロジカルとか、そのようなイメージがあったけど、そういったイメージだけでなくてもいいなと思うようになりました。どんなキャラの人でも取得して損があるものではないんですよ。

ビジネスをされているのであれば、学んだ事が自然に自分のものとして入ってくるので、やっておいた方がいいのではないでしょうか。

起業については100名いたら100名全員にお勧めすることはしません。全員が全員、そちらを向かなくていいと思います。何かしらチャンスや取り柄があったらやってもいいのだと思います。

グローバルに活躍するか否かも一緒。全員が全員、そちらを向かなくてもいい。もっと気にしてもいいとは思うけれども。

そういえば、現地でひとつ面白い経験をしました。フィリピンには多く日本の駐在員がいます。一方で、現地の方々や台湾人もいらっしゃる。彼らの違いって何だと思われますか?バイタリティです。現地の人は2か月仕事をしていてうまくいかなかったらすぐに他の仕事に転換してやっています。台湾人もそれに近いです。ただ、駐在員ということもあってか、日本人にはあまりそのようなことはない。日本人はもっとそのような違いを意識した方がいいのかもしれないですね。

ぜひ、日本と東南アジアの架け橋へ(Bond-BBT MBA事務局より)連載企画「走り始めた起業家たち」、お一人目である中沢さんのインタビューはいかがでしたでしょうか?

Bond-BBT MBAでの学びが、ご自身の血肉へと変わり、自然に仕事で活かすことができているとお聞きすることができて本当に嬉しく思いました。MBAでの学びは、ビジネスを行う上で土台となり、また物事を押し進めるエンジンとなり得ます。起業をされてご自身の道を突き進む中沢さんのお話をお聞きしていて、そのように改めて思いました。

日本とフィリピン、そして東南アジアとの架け橋を目指されている中沢さん。目指すべきところはまだ先なのかもしれないですが、今後のご健闘とご活躍、そしてご自身の夢の実現をされることを心からお祈りしています!

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