[テーマ]本当の自分が見えているか？
　[講　師]石田 寛　

ギリシャの経済危機などで噴出した経済不安は世界へ広がり、現在の社会情勢は混乱を極める。持続可能社会の構築が叫ばれる中、多くの企業は目指すべき方向を見失った。混迷する世の中では、個々人が本当の自分を認識し、信念を持って将来に向かうしか道はない。

本番組では、1999年から10年間日本興業銀行の第一線で活躍、現在は経済人コー円卓会議日本委員会事務局長を務める石田寛氏に、個人が自身の価値観を再確認し、本当の自分を見つけるための方法と、企業と個人の在り方についてお話しいただく。

　[テーマ]会社人間から社会人間への脱皮
ゲスト：菊永泰正氏
　[講　師]石田 寛　

大企業でも比較的人間同士の距離が近い環境で経営企画部課長を務める菊永氏は、自らのさまざまな経験を通して、「会社人間」と「社会人間」を分ける従来の考え方から、実は両者はイコールであるべきことに気づく。
今回は、講師の石田氏が日本委員会事務局長を務める、経済人コー円卓会議のリベラル・アーツ研修に参加し、その成果を日々の業務に生かしている菊永氏に、「会社人間から社会人間への脱皮」と題し、ビジネスにおける人間力の重要性を語っていただいた。

　[テーマ]己を磨く
ゲスト：船川淳志氏（株式会社グローバルインパクト 代表パートナー）
　[講　師]石田 寛　

人材開発分野で活躍する船川氏が、自らの学生時代、会社を辞めて現在に至るまでの道のりを振り返り、日本人がパラダイム転換後の世界で、自分らしく働くうえで鍵となる「個の重要性」を中心に語っていただく。33歳でアリコ・ジャパン退職後の渡米や、コー円卓会議研修に４年連続参加の経験もある船川氏の、自らが気づくために日常圏外へ一歩踏み出す「覚悟」を培う辺りの葛藤なども含めた体験談は、人間としてどう生きるかを悩み、迷うビジネスパーソンへのエールとなるだろう。

　[テーマ]中国古典とともに探る日本人の自覚と誇り
ゲスト：守屋 洋氏（中国文学者）
　[講　師]石田 寛　

一時期、経営管理職の蔵書から姿を消していたものの近年、再び脚光を浴びつつある中国文学。日本の先人リーダーたちは、なぜ中国古典を読み、そこから何を得てきたのか。数千年の時を経て、なお色あせることのない内容は、ビジネス面のみならず人生の多岐にわたる実用的な教訓を語り続けている。現代日本人が忘れかけているものが中国古典にあると言う中国文学研究歴50年以上の守屋洋氏を招き、本当の自分探しのヒントを探る。

　[テーマ]新たな自分に出会う
　[講　師]石田 寛　

これまでの内容を踏まえた上で、ビジネスパーソンが自分らしく、かつ社会全体に配慮した実効利益を生み続けるため、実際に何をどう取り入れ生きていくべきなのか、新たな自分を見出すことをも視野に入れて石田氏が語る。多様な価値観が交錯する社会の中で、ビジネスをはじめ、あらゆる場面で出発点となり得る、物事の本質を見極め自らの立ち位置を把握するプロセスを、具体例と共に提示し考察していく。