組織はそれぞれ独自の文化をもっています。例えばソニーと松下では、全く異なる企業文化をもっていると言うことができるでしょう。そして、その組織に属する人が、組織文化を身につけていく(あるいは、組織文化に染まっていく)ことを組織社会化といいます。今回は、組織文化の違いを生み出す要因や、組織社会化の意味について解説していきます。Edger H. Scheinは、組織文化の3つのレベルとして、(1)文物、人工物、(2)価値(理念、経営基本原則)、(3)仮定(何年もその会社にいて、もはや疑わなくなる諸仮定、前提、発想法など)、としています。組織文化は目に見えない情報的な経営資源であり、第3レベルの「仮定」になるほど解読困難なものとなります。組織は、節目で「仮定」を見直し、現実に合っていなければ、リーダーには文化の変革を起こすことが求められます。