[テーマ]イスラエル基本情報／エコシステム概要
　[講　師]松山 英嗣　

イスラエルは、毎年1000社以上のスタートアップが誕生する世界有数の国として、ＧＡＦＡなど世界的企業がＲ＆Ｄ拠点設置や企業買収を活発に進め、革新的な技術や製品が生み出されている。2021年にはイスラエルスタートアップへ約２兆８千億円の投資が行われた。本講座では、フィンテックやサイバーセキュリティ、フードテックといったテーマ別に、新たに生まれているサービスを紹介し、欧米のグローバル企業がイスラエルスタートアップと連携を進める現状を検証、新規ビジネス・サービス構築に生かすヒントを提供する。

　[テーマ]注目テーマ（１）サイバーセキュリティ
　[講　師]松山 英嗣　

近年において、ＩＴ技術の発達とともに、各国で情報戦が活発化している。特にイスラエルでは、アラブ諸国からのハッキング攻撃に加えて、強い同盟関係にあるアメリカと敵対する国々からのハッキングも多くある。イスラエルでは、いち早くサイバーセキュリティの対策に政府が力を入れ始め、若手人材の教育に力を注いできた。本番組では、400社以上のサイバーセキュリティ関連スタートアップ企業が切磋琢磨し成長を続けるイスラエルの現状を紹介し、セキュリティ分野のビジネストレンドを検証する。

　[テーマ]注目テーマ（２）フィンテック
　[講　師]松山 英嗣　

ユダヤ金融業の歴史は古く、11世紀の十字軍遠征に伴い、兵士に遠征のたびに利子を付けた金貸しを開始したのが始まりだとされている。18世紀以降には、ドイツのユダヤ人ファミリー・ロスチャイルド家が銀行業を開始し、世界的に事業を展開してきた。イスラエル・ユダヤにおいて銀行業、フィンテックは切り離せないビジネス領域となっている。本番組では、イスラエルフィンテック業界の全体像を検証し、注目すべき投資、Ｒ＆Ｄなど、最新のトレンドを紹介し、イスラエル企業におけるＤＸ具体例を提示する。

　[テーマ]注目テーマ（３）ヘルスケア、フードテック
　[講　師]松山 英嗣　

イスラエルは、新型コロナウイルス感染症対策でワクチン接種が世界一迅速に進むなど、ヘルスケア業界が注目されたが、同国は25年ほど前からヘルスケアスタートアップに力を入れてきた。食糧安全保障の観点からは、代替肉などのフードテックにも注力している。 本番組では、グローバルプレーヤーに比較的低リスクで高報酬の環境を提供するデジタルヘルスケア業界と、政府の強力な支援の下で多くの研究開発型スタートアップが生まれているフードテック業界に注目し、イスラエルのスタートアップＤＸを検証する。

　[テーマ]注目テーマ（４）スマートシティ（クリーンテック）
　[講　師]松山 英嗣　

近年、世界中で人口の都市部への集中が進んでおり、2050年には世界人口の約70％が都市に集中し、環境問題や電力・エネルギー不足が懸念されている。各国では、ＩｏＴを活用し交通網やエネルギーの最適化を行うことで課題解決を目指す「スマートシティ」が増え始めている。イスラエルは、スマートシティ事業に早くから着手し、現在では、農業技術、スマートファーミング、ウオーターテック、特に蒸留ソリューションで世界をリードする。同国のスマートシティ事情を、主要ＶＣの投資状況を交えて紹介する。